現代最高の知識人による唯一無二の日本論

『なぜ日本が世界に必要なのか』(エマニュエル・トッド)

「自然人」らしさ、ユーモア、独自の言語が日本の強みだ!――現代最高の知識人による、最も今日的で画期的な「日本文明論=地政学」。

 世界の行く末は、第二次大戦の敗戦国である日独の選択にかかっている。対米追従を深めるドイツに対し、日本はどうするのか?

 歴史的に「悪い選択」をしてきたドイツとは反対に、日本は「良い選択」をするだろうと歴史家として予測している。日本人の方がドイツ人よりもユーモアセンスがあるからだ。ユーモアセンスは、ドイツでは完全に破壊されてしまった。厳格なルター主義が、「人類の自然な能力」を根絶してしまったのだ。多くの戦争の原因となった「過剰な生真面目さ」がドイツを支配しているが、日本はそうではない。

 日本には「この世の美しさと喜び」に幸せを感じる「自然人らしさ」が生き続けている。この点は、ドイツ――偉大な哲学者、物理学者、数学者を誇るが、硬直的で人間味に欠け、あまりに暗いドイツ――と大きく異なる。

「自然人」はドイツでは死滅した。それゆえにこの国はナチズムを生みだしたが、日本には「自然な人間」「人間らしい人間」が今も存在している。だからこそ、日本人は戦争を拒否できると私は信じる。

 もし日本がワシントンの圧力に抵抗するなら、その抵抗自体が世界の平和にもたらす利益は測り知れない。米国に対する日本の独立は「平和」に貢献するだろう――「日本の対米自立」を世界が求めている。

くわしく見る


9月の文春新書

発売日のリンクをクリックするとGoogleカレンダーの登録画面が表示されます

  • タイトル
    なぜ日本が世界に必要なのか
    著者名
    エマニュエル・トッド
    発売日
    2026/09/17
    作品紹介
    現代最高の知識人による唯一無二の日本論
    「退廃した米国と心中するな」「世界は米国からの自立を求めている」「美意識も核兵器も必要だ」――愛する日本へのメッセージ。
  • タイトル
    日米 謀略の裏面史
    著者名
    春名幹男
    発売日
    2026/09/17
    作品紹介
    CIA研究の第一人者が暴く「米国の陰謀」
    親米保守の幻想に騙されるな! 米国公文書館で発掘された膨大な機密文書からアメリカが日本に仕掛けてきた謀略を浮き彫りにする。
  • タイトル
    あなたの花は明日咲く
    著者名
    鈴木秀子
    発売日
    2026/09/17
    作品紹介
    94歳現役シスターが教える対話のヒント
    「分かり合えない」「他者を理解できない」……聴く力を磨き、孤独を感じるひとびとの心を照らす、アクティブ・リスニングの極意とは