2018.08.24 インタビューほか

【映画『検察側の罪人』公開!】二人の検事が信じる正義とは──

雫井 脩介 (作家)

『検察側の罪人』 (雫井脩介 著)

『検察側の罪人 上』 (雫井脩介 著)
『検察側の罪人 下』 (雫井脩介 著)

※単行本刊行時のインタビューです

 大田区で老夫婦が刺殺される事件が起こった。捜査に立ち会った東京地検のベテラン検事・最上は複数の容疑者の中から一人の名前を発見して驚愕する。それは23年前、最上が学生時代に住んでいた寮の管理人夫婦の娘が殺された事件で犯人と目されていたものの決定的な証拠が出ず、時効を迎えて逮捕を免れた松倉だった――。

「時効によって逃げ切った犯罪者を裁くことは可能か、という問いが着想のきっかけです。ストーリーの特性上、捜査をある程度コントロールできる立場かつ、刑罰に意識的な人間を中心に据えなければいけない。検事を描くというのは自然な流れでした。
 ただ、警察もの、弁護士ものと比べると検察を描いた作品というのはどうしても少ない。これまで何作もミステリーを書いてきた自分自身、検事も捜査に加わっているというのは知識はあっても、その光景はなかなか想像できません。複数の元検察官に取材することでリアリティを持たせると同時に、検事の視点から見た捜査の過程を読者に違和感なく届けるということに苦心しました」



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