特集

零式戦闘機に青春を賭けた7人の勇者
山本長官護衛機の悲劇 杉田庄一

文: 「本の話」編集部

『零戦 7人のサムライ』 (森史朗 著)

世界に冠たる傑作機――零式戦闘機。ミッドウェー海戦の敗北から始まる日本軍の落日は、零戦の落日でもありました。大空の彼方で、搭乗員たちが胸に刻んだ思いとは。

杉田庄一
『零戦 7人のサムライ』 (森史朗 著)

戦闘機乗りのトップ3にランクされる撃墜機数で、間違いないエースとして知られました。南方最前線を視察する山本五十六長官機の護衛機に選出。しかし、長官機含む一式陸攻二機を、わずか六機の戦闘機で護衛するという無謀な計画でした。しかも、長官の詳細な予定を打電した無線は、米側が暗号解読。栄誉は、長官機上戦死という最悪の悲劇で終わったのです。その後、あえて死を選ぶような出撃で戦死。両親には、「いつかは死なねばならんだろう」との言葉を残していました。

森史朗(もりしろう)

森史朗

1941年、大阪市生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。専攻・国際関係論。日本文藝家協会会員。主な著書として、『敷島隊の五人(上下)』『零戦の誕生』『運命の夜明け──真珠湾攻撃 全真相』『暁の珊瑚海』(以上、文春文庫)、『ミッドウェー海戦(第一部、第二部)』(新潮選書)、『勇者の海』『空母瑞鶴の南太平洋海戦』(以上、潮書房光人社)、評論として『特攻とは何か』『松本清張への召集令状』(以上、文春新書)、『作家と戦争──城山三郎と吉村昭』(新潮選書)がある。

零戦 7人のサムライ
森史朗・著

定価:本体1,600円+税 発売日:2015年12月10日

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