特集

賢くかわいい女に必ずささる!マリコの言葉の魔法を味わう

文: 林 真理子

『賢女の極意』 (林真理子 著)

「私は可愛かった。
私は美人だった。
私はモテモテだった」

と自分にも人にも言いきかせる。

 するとあら不思議、本当にそうだったと思えてくるようになるそうだ。現在の地点から過去を立て直す。すると今の自分もぐっとよくなってくるという。


アホは
一生アホのままで
いいのよ。

 おばさんになってくると、若い女のいろんな点が気に障ってくる。憎まれてもピシッと言ってやるのも、先輩のやさしさってものだ。私たちの時も、いろんなことを叱られてだんだん大人になっていったんだから。

 しかし、アホには親切にしないという意地の悪さも、おばさんの特徴である。


つまるところ、女は
集団が嫌い
なのだ。

 結局、女というのはひとり抜けがけするのが大好きなのである。集団からはみ出し、魅力的な個として存在する。時々は集団の悪口を言い、

「私ってこんな風だから、どうもうまく交われないの」

 と同情を買う。男性にはあまりこの習性がない。


「魔性の女」
の特性は、たくさんの
プレゼントをもらっても、
平然としていられること。

 これも男性の心を惑わす女の大切な条件であろう。

 間違えても私のように、いただきものは全部有難がって使用し、肌がかぶれることはないはずだ。たとえプレゼントでも、気にくわないものはあっさりとクズ箱に捨てる。このくらいの美意識と余裕がなければ、どうしてモテる女になれよう。


男と女というのは
精神的SM
成り立っているのである。

 今までは認めることをよしとしなかったのであるが、現代の若い男たちははっきりと自分の中のM気質を肯定している。なめられる男になることを望んでいるのだ。しかし彼らも時にはS気質になり、いたぶる相手を探す時がある。尽くすタイプの若い女の子は、彼らのエジキになっていくのだ。

【次ページ】現代は優しい女にとって

賢女の極意
林真理子・著

定価:本体630円+税 発売日:2016年10月28日

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