- 2014.12.27
- インタビュー・対談
凄味を感じるほどの純粋な愛とは
執筆の舞台裏から最新作まで語り尽くしたトークイベント
にご蔵 (イラストレーター)
『伶也と』 (椰月美智子 著)
ジャンル :
#小説
『伶也と』の着想は地元の友達との会話から
にご蔵 いよいよ新作『伶也と』の話をさせていただこうと思うんですけど、とても地味に、堅実に暮らしていた女性が、ある日スターと出会って、っていうお話で、究極の片思い小説っていう風におっしゃっている方もいます。私は究極の純愛小説だと思っているんですけど、読んだ後に自分の魂を持っていかれちゃった感があって、どうしたらいいのか分かんないような。幸せでもあるんだけど、「え、何この感覚?」っていう、初めての読後感を持った不思議な小説でした。この物語を書こうと思ったきっかけはなんですか?
椰月 地元に韓流アイドルグループの大ファンの友達がいるんです。会うたびにいかに魅力的かっていうことを私に語ってくれて、それがとても興味深くて。その友達が勤めている会社の女性もほとんど全員が誰かの熱狂的なファンだっていうことを聞いて、それを設定に生かしたんです。
にご蔵 ゴライアスっていうバンドのボーカルは伶也という、小説のタイトルにもなっている方で、20代で少年のような骨格を残し、透明感のある歌声で……って、いろんなアーティストが思い浮かぶんですけど、実際モデルにした方っていらっしゃるんですか?
椰月 これまで私が見てきたビジュアル系バンドの人たちをいろいろ組み合わせて、自分で作りました。
にご蔵 じゃあ、空想の賜物?
椰月 そうですね、見てきたっていうほど見てないんですけど。
にご蔵 椰月さんは実際に好きなアーティストとか芸能人とかっているんですか?
椰月 ……ミスターチルドレンの桜井さんが大好き……でございます。
にご蔵 桜井さんへの思いを小説に入れたりとか。
椰月 それはなかったですね。私の場合は、うちの近所の海岸で海を見ていたら桜井さんが犬の散歩に来るとか。そういう妄想して楽しむ程度です(会場笑)。
司会 それは桜井さんの顔が好きということですか? 歌ではなく?
椰月 顔が好きです! あ、でももちろん、曲とか歌声も大好きですよ(会場笑)。
にご蔵 でも受身な妄想ですよね。
椰月 そうですね。そんな無茶な妄想は……。身の程を知っていますので……。
にご蔵 もし会う機会がこれからできたとしたら、どうします?
椰月 どうもできませんけど、会って、サインをいただいて、握手もしてもらうみたいな。一緒に写真撮ってもらって待ち受けにすることはあるかもしれません(笑)。
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