- 2016.09.30
- インタビュー・対談
エネルギー源は「妄想」。糸井重里氏を感嘆させたお母さんの「平気力」
「本の話」編集部
『すごいお母さん、EUの大統領に会う』 (尾崎美恵 著)
ジャンル :
#ノンフィクション
――「四国夢中人」はどんな活動をしているのですか?
国籍、世代、業種を問わず、いろんな人を巻き込んで四国を元気にしていこうという活動です。基本的には私一人で、人手もなくお金もないのですが、企画を立て、駆けずり回っていろいろな援助をかき集め、実現してゆくうちに、さまざまな人たちがサポートしてくれるようになりました。
最初にお話ししたように、海外から四国に興味を持ってくれるブロガーを呼んで、茶の湯や盆栽、俳句、遍路などをテーマにツアーを組み、その魅力をブログやSNSで発信してもらう。あるいは、フランス人なのに日本の鉄道に異常に詳しくガイドブックまで作ってしまったフリーペーパーの「鉄ちゃん」編集長や、日本の大衆演劇を研究している大学の先生を招聘するような企画をしています。
一方で、パリの「ジャパンエキスポ」に四国を紹介するブースを出展したり、四国遍路の講演をパリ日本文化会館で開催したり。昨年(2015年)の2月にはテロ事件の直後だったのに310人入る大ホールが満員になりました。フランス人は驚くほど「四国遍路」に興味を持っているんです。合わせて開催した「讃岐うどん」のワークショップも大人気だったんですよ。
まあ、こうした活動をすべて、ほとんど「タダ」で成り立たせる、というのが「四国夢中人」代表である私のミッションといえます。
毎回ゼロから新たなことにチャレンジするので、すべてが大変ですが、活動に参加したフランス人たちが、今度はフランスや日本で開催するプロジェクトを無償でサポートしてくれるようになる。そんなふうにサポーターが増えていくのが、一番うれしいことです。詳しくは、ぜひ本を読むか、サイトを見てください(四国夢中人 http://muchujin.jp/)。
――なぜそんなにお元気なのか、そのエネルギー源を教えてください。
エネルギー源は、妄想を絶やさないこと。
妄想を声に出し、形にしていくことで、自分の中からパワーが湧いてくるのかもしれません。
今、新しいプロジェクトを始めつつある瀬戸内海の島々には、私よりもずっと高齢で元気な方々がたくさんいます。負けていられないです!
四国に一度もいらしたことのない方も多いでしょうし、瀬戸内海の島を訪れた方はもっと少ないと思います。放っておけば住む人がどんどん減少してしまう瀬戸内海の島々に人を呼ぶにはどうすればいいのか。
名づけて「瀬戸内海をパラダイスに」計画。ぜひ、私の妄想に力を貸してください!
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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