『第154回芥川賞・直木賞(平成27年下半期)』の選考会が1月19日、東京・築地「新喜楽」で開かれました。芥川龍之介賞には、滝口悠生氏の「死んでいない者」(「文學界」2015年12月号掲載)、本谷有希子氏の「異類婚姻譚」(「群像」2015年11月号掲載)の2作品、直木三十五賞は青山文平氏の『つまをめとらば』(文藝春秋刊)に決まりました。
選考会の後、3人の受賞記者会見が行われました。その映像をノーカットでお届けいたします。
滝口悠生さん
〈著者プロフィール〉
1982年東京都生まれ。埼玉県育ち。2011年「楽器」で第43回新潮新人賞を受賞してデビュー。15年『愛と人生』で第37回野間文芸新人賞受賞。
本谷有希子さん
〈著者プロフィール〉
1979年石川県生まれ。2000年より「劇団、本谷有希子」を主宰。作・演出を手掛ける。07年『遭難、』で第10回鶴屋南北戯曲賞を受賞。09年『幸せ最高ありがとうマジで!』で第53回岸田國士戯曲賞を受賞。11年小説『ぬるい毒』で第33回野間文芸新人賞、13年『嵐のピクニック』で第7回大江健三郎賞、14年『自分を好きになる方法』で第27回三島由紀夫賞を受賞。
青山文平さん
〈著者プロフィール〉
1948年生まれ、神奈川県横浜市出身。早稲田大学第一政治経済学部卒業。経済関係の出版社に18年勤務した後、92年よりフリーライター。同年『俺たちの水晶宮』で第18回中央公論新人賞を受賞。ほぼ10年で創作活動を終了。2011年、創作再開。初めての時代小説「白樫の樹の下で」で第18回松本清張賞を受賞。同年、本作品を収録した『白樫の樹の下で』でデビュー。
〈受賞作関連記事〉
・女の確かさが照らす、男のよるべなさ 自覚することで歩み始めた男たちの姿を描く│インタビュー・対談(聞き手:「本の話」編集部)│本の話WEB