阿部智里さんの松本清張賞受賞作『烏に単は似合わない』からはじまった、80万部突破の大ヒットファンタジー「八咫烏シリーズ」は、7月28日発売の『弥栄の烏』でいよいよ第一部完結です。
周到に仕掛けられた謎解きとどんでん返しの行方は――発売前、いちはやく本書見本版をお読みいただいた書店員さんから届いた反響を、一部抜粋してご紹介させていただきます!
☆ネタバレには最低限留意していますが、
内容・結末に触れている箇所もあるのでご注意ください。
仲間や愛する人を不幸にはさせない祈りと、容赦なく襲い掛かる者に対しての無力な悩み。そこに見える景色はそれぞれ違う。遙かなる終わりの始まりなのか、新たな序章をその先に見るべきか。そして本当に守るべきものは一体何だろうか。
今回、この傑作という名のもとに大きな布石が物語の世界へ打たれた。読者は密やかに、時には我を忘れて興奮し続けるべきだ。
(大盛堂書店 山本 亮)
読みだしたらもう止まらず、一気に拝読させていただきました。
前作『玉依姫』を読んでいたので大筋は分かっていたにも関わらず、烏視点になると――本当に毎度毎度忘れそうになるのですが、正しくミステリーですよね。今回は特に、背筋が凍るどころが折れてしまいそうなほどでした。阿部先生は常人が開けてしまっては後々大変な思いをすることになる扉を開けてしまったのではないでしょうか?
何度読み返してもため息しかでません。前作からずっと思っておりましたが、私達『人間』は、どうしようもなくちっぽけな存在なのに、ある意味何よりも『怖い』し『愚か』ですね。それでも仕方がない、それが『人間』だから。
第一部完と書かれているということは、第二部を期待してしまっても許されますよね? いつまでも首を長くしてお待ちしております。
素晴らしい作品をいち早く読ませていただき、改めて本当にありがとうございました。 刊行を(装丁も!)楽しみにしております。
(宮脇書店本店 藤村結香)
このシリーズは単行本のシリーズ物として当店では40代~50代の女性に好評なシリーズとして販売させていただいています。このたび第一部完という記念すべき御本発行おめでとうございました。
今回の八咫烏は大猿との戦いの壮絶さといままでの伏線回収のみごとさにただ一心に読み進むことができました。7月28日楽しみにしています。
(啓文社ポートプラザ店 井戸)
私の中でこの八咫烏シリーズはハリーポッターに次ぐ名作で、新作を心待ちにしていただけに発売日前に拝読でき、大変嬉しく思っています。
今回は前作『玉依姫』を八咫烏側で描いた作品ですね。八咫烏シリーズは作品が進むごとに世界観が広がり、毎回視点が異なっているのが魅力の一つだと思います。
今回で第一部完結とのことでしたが、1巻で出てきたアセビと白珠のその後も気になるので、どこかで描いて頂けると信じて続きを楽しみにしています。
(紀伊國屋書店セブンパークアリオ柏店 田島奈穂子)
鳴呼、完結してしまったのか?!
巻数を追うごとに、八咫烏の世界に引き込まれて来たし、まだまだ雪哉の行く末が気にかかる。第二部の開始を待望です。いつも素敵な物語を味わわせて頂きまして、感謝多謝です。
(大垣書店高槻店 井上哲也拝)
読み始めからワクワクしっぱなしで、一気に読んでしまいました!
読み終えた時のこの……ほうっ……と優しく温かくなる感じ……
阿部智里さん!! 大好き!!
(ジュンク堂書店西宮店 水口真佐美)
デビュー作から衝撃的で、巻を重ねるごとにさらに面白くなる八咫烏シリーズ。
第一部完結ということで、読み終わるのがもったいなくて……わざと少しずつ読みました(笑)。あぁ、もう。大満足の1冊! 八咫烏シリーズのファンのお客様の元へ、早く届けたい。
第一部が完結、ということは、第二部も始まる、ということですよね? 楽しみにしています!!
(柳正堂書店オギノ湯村SC店 山本 机久美)
辛かった! 読み終えて一番に感じたのはその一言。けれど、少し時間が経って浮かんだのは最後に救われたのかもしれない。という温かい気持ちでした。なんて両極端な気持ちの時間差攻撃……毎回先生の小説効果には嬉しくも悔しい思いをしてしまいます(笑)。
第2部への兆しも見え、益々続き楽しみにしております! そして、ささやかではありますが、店頭でPOPも付け『弥栄の烏』発売を心待ちにしているところです。
(梅田蔦屋書店 植田寿美子)
小さかった雪哉が成長していく姿を親のような気持ちで見ていました。今回、ようやく大猿との決着がつきましたが、それぞれの登場人物がつらい判断をしなければならない瞬間が多く、胸に迫るものがありました。つらいことがあったからこそ、最後のシーンには心が救われました。
今回で、第一部完とのことですが、天狗と現代世界とのかかわりなど今後の展開にも期待します。
(株式会社明屋書店営業本部 越智衣里奈)
文庫版一冊目が出た時から装丁にも惹かれ発売される度に買ってはいたけれど、なかなか読み進める時間がなくて大事に温めていたこのシリーズをまさか最終巻から読むことになるとは!
お話しの世界なのに懐かしく思うような、始めてなのに知っている誰かのような彼らたち。かなり最後まで過酷なこの最終巻だが救いと強さが最後にあって良かった。誰が悪くて誰が正しいのかはわからないが浜木綿の言葉と愛らしさに最後に息が出来た気がした。
はじめから読もう! 絶対に。
(小田急ブックメイツ 狩野大樹)
決して遅くはなかったけれど、まちにまった八咫烏シリーズ最新刊。プルーフをいただいてから、読み終わるまでのゾクゾク感がたまらなかったです。1ページめくるごとにどきどきしながら、味わいたいのと、物語の続きが知りたいので、もどかしく烏たちが、綻びをつくろう物語が、まるで阿部さんがこの世界の出身かと思わせるほど、整然としているから、つい私は綻びがないかを探してしまったりして。そのたびに感嘆しました。
読みきったけれど、 第一部完結、ということは第2部もあるのですよね、と楽しみにさせて下さいと訴えていいのでしょうか? 店頭にて、楽しみにしているファンの方に本が届く日が待ち遠しいです。
(三省堂書店名古屋高島屋店 大屋)
『烏に単は似合わない』でも感じましたが八咫烏の細かく作られた世界観に驚きとともに作者の阿部さんの想像力の凄さに胸がいっぱいになりました。
過去は変えられないものです、未来は自分たちの意思で変えられると信じたい作品でした。
(丸善岐阜店 大野久美子)
毎度の事ながら、烏シリーズの新刊を読み終える度に『今すぐこの話の続きを読みたいい!!!』と、寝ても覚めてもしばらく烏シリーズに対する欲望が悶々と付きまとい、 でも一年に一冊ペースで出ている烏シリーズ…またここから一年お預けを喰らうのか……と思うと欲求が爆発してしまいそうになるくらい堪らなくなります。そして今回もまたお馴染みのその感情が胸をしめております……。
一体この続きはどうなるのだろうかと、胸をドキドキさせながら首を長くして待っています!
(三省堂書店有楽町店 平山佳央理)
4巻までの中世ファンタジーテイストの作品だったのが、5巻の玉依姫でいままでと違う作風になりとまどいましたが、最終巻を読んで伏線の解と物語が一本に繋がった気がします。 雪哉には幸せになって欲しいですね。もう一度一巻から読み直さなければと思っています。
(伊吉書院西店 安保貴司)
ある者にとっての正義は他者からみれば悪。
ある人を想えばある人は苦しむ。
それは烏 猿 天狗 人と形はかわれど同じで切なさにあふれています。
にもかかわらず、突然携帯電話のような現代社会の扉が開くことが、従来の伝記作品と異なる味わいで阿部智里さんのもたれる世界観に魅かれました。
歴史と現代の感性が融合された作品を今後も楽しみにしております。
(水嶋書房くずはモール 和田章子)
1巻から今回の6巻まで、読み終わるのが惜しいと思いながら毎回読ませていただいています。『弥栄の烏』は、今までで一番惜しく、でも反対に一気に読みきってしまう勢いで、あっという間に読了していました……。それぐらい、非常に良い巻でした。巻数が増えてきた分、登場人物一人ひとり、しっかり描かれていて、物語の中に、生きている。意思がある感じがしました。
また、神の存在意義、あり方を悟り語るシーンも多く、神の意味、神に相応しい存在の意義、そして、その当事者の心の内……。難しい内容、現代日本では薄れてきている宗教心を改めて考えさせられる一冊でもあったような気がします。
是非、これから読まれる読者の方には、4巻『空棺の烏』5巻『玉依姫』を読んでから6巻目『弥栄の烏』を読んでほしいです。
この6巻目は、物語(世界)の区切りであり、終わりであり、始まりであると思いました。第2部がどういった道を辿るのか、今からどきどきワクワクそわそわします!
(明文堂書店富山新庄経堂店 中根 舞)
面白かったです。というか興味深かったです。ファンタジ-はあまり読まないのですが、 実際にはいない生き物達が、心を持ち、人間のように葛藤を繰り返していく。初めから、読まなくては! ですね。
こんな素敵なお話を頭の中で組み立てていく阿部先生、すごくないですか? ファンタジ-の素晴らしさも物語としての力強さも感じました。
(有隣堂伊勢佐木町本店 佐伯敦子)
面白すぎてついつい一気読みしちゃいました……!!! 明日の朝起きられる気がしません。
豊かに暮らしていたのに、持ち込まれた新しい価値観。それってなんだか日本の近代化みたいですね。私たちは豊かになったつもりでどんどん窮屈な世界に生きているような気がします。
今回の物語自体が玉依姫の別視点! 「烏に単は~」と「烏は主を~」の時と一緒で原点回帰! って感じで面白かったです。シリーズ完結、寂しいけれど、素敵なシリーズに出会えて良かったです! 次回作も超たのしみです。
(三省堂書店京都駅店 鶴岡)
“八咫烏シリーズ”の第1巻かつ阿部先生のデビュー作、『烏に単は似合わない』の単行本をかれこれ前に購入していて、申し上げにくいのですが、「いつか読もう!!」とずっと棚に眠らせていました。(すみません……)そしてこの最新作の見本版を手にできる機会に恵まれ、運命を感じてその1巻から読み始めました。(このシリーズは何巻から読んでもわかりやすいあらすじが入っているから読みやすいのだけれど、それでも、1作1作順を追って丁寧に読みすすめていきたかったのです。)
1巻の読了後、自分の思っていた、読んできたファンタジー作品と全く違っていて驚きました。どんどんはまっていってしまい、続きが我慢できず深夜から読み始めたものもあります。 そして満を持しての最新作。前作『玉依姫』の補完版となっていて、すべての疑問点が一気に解消されました。あの時の烏たちはこうだったのか! と得心したり、この時の烏は彼だったのか! 衝撃を受けたり、泣いたり。ストーリーの粗方をわかっているにも関わらずまたこんなに夢中で読めるなんて。
山内の成り立ちに社会的システム。もう何をとってもファンタジーの域を超えていて、このどっしりしっかりした世界観に感動を覚えます。この世界は本当に実在しているとさえ確信してます。 第一部完結ということで第二部をとても楽しみにしています。そのときは確実に発売されたその日のうちに読了してしまうことと思います。
(ジュンク堂書店松山店 木崎)
『玉依姫』の発売からこの1年ずっと待っていました。
早く読みたくて堪らないのに、読みたくない!! 読んだら彼らに会えなくなってしまう気がしたから……でも、そんな思いは読みだしたらすぐ吹っ飛びました。なぜ、『空棺の烏』の後は現代日本が舞台だったのか綺麗に繋がった瞬間の気持ちよさは、『烏に単は似合わない』『烏は主を選ばない』の2作を読んだ時と似ていて、流石と悶えました。
そして、薄々感じていながら気づかないふりをしていたけれど、間違いなく私は雪哉派です。 (別担当は断然若宮派みたいですが…) とにかく、改めてもう一度読み直してしまうくらいにこのシリーズが好きで堪らない! 出会えてよかった。
(平安堂長野店 坂本 綾乃)
今回、シリーズ第一部完結ということで、一巻目からじっくりと読み返してワクワクしながらページをめくりました。玉依姫の巻が、このような違った角度から味わえるなんて! してやられた感があります(笑)。
ラストはどこへ向かうのか、手に汗握る展開に若君と同じように跪き頭を垂れ、雪哉の心に涙しました。百年前の記憶が巡る謎はこれであったのか……。なんという面白い物語なんでしょうか。
発売日が楽しみです。たくさんの方に本を手にとってもらえますように。
(未来屋書店大日店 石坂華月)
☆感想のご紹介は先着順、敬称略です。
☆連日のように全国から感想が届いており、順次ご紹介していく予定です。コメントをいただいた皆さま本当にありがとうございます。
第2弾を追加しました!>>
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