応募総数264点! 東野圭吾の公式キャラクター「キクノン」のデザインが決まりました。
2018年10月11日に発売後、圧倒的な支持を得て、週刊文春ミステリーベスト10 国内部門第1位にも選ばれた『沈黙のパレード』。
本作の発売を記念したキャンペーンの第2弾として、『沈黙のパレード』に登場するオリジナル“ゆるキャラ”、「キクノン」のデザインを募集したところ、動画も含めて、264点の応募がありました。
先日、著者の東野圭吾さんによる厳正なる審査が行われ、最優秀作品1点と、優秀作品20点が決定しました。
選考会では、東野さんが全264点をじっくりと検討したうえで、上位21点を選出。
この21点から、最優秀作品に選ばれたのは……へるまんりくがめ @turtle_hermanniさんの この作品です。
最優秀作品
東野さんは、
「みなさん、ご応募ありがとうございます。
楽しい選考でした」
と満面の笑みで語った後、選考理由を解説してくれました。
「この作品を選んだのは、菊野商店街でパレードに関わるスタッフたちが、試行錯誤したうえに、失敗してしまったドラマが伝わってくるからです。
私の想像ですが、まずスタッフの誰かが出した『ゆるキャラに被りモノをかぶせよう』というアイデアが採用されたんでしょう。『被りモノに、被りモノは新しいぞ』なんて言いながら(笑)。
次に胴体の色は、キクノンだから、菊の花の色で黄色だぞ、と。被りモノの部分は、菊の葉だから、緑だと。
そして完成してみたら、誰もが『これじゃまるでカエルではないか』と絶句した。だけど、それは禁句!(笑)というストーリーが浮かんできたんです」
小説内では、キクノンを見た湯川が、
「何だ、あれは? カエルの怪物か」と、評する場面が出てきます。
菊野商店街の面々は、さぞや頭を抱えたことでしょう。
このほか、次点には、xxxvolvoxxx @xxxvolvoxxxさんの、この作品が選ばれました。
優秀作品
東野さんはこう語ります。
「この作品も、キクノンを作った人たちの失敗の過程が浮かんでくるんです。
可愛くしようとキャラクターを作ったはいいが、たぶん、地元町内会長とかの一言で、耳の穴を黒く塗ることになり、こんなことになってしまったのでは?(笑) 面白い失敗だと思います」
こちらを含め、優秀作品が東野さんによって20点選ばれましたが、なんと文藝春秋社員のデザインが2点含まれておりました! そこで、その2点分の賞品を贈呈するために、今回の企画にかかわったスタッフから、あらたに「文春賞」を2点選ばせていただきました。
264点の中から選ばれた最優秀作品の制作者には、商品券(3万円分)を贈呈します。
また、優秀作と文春賞受賞作、計20点を描いてくださった方々には、菊野商店街・宮沢書店提供のオリジナル図書カード(1,000円分)をお贈りします。
そのほか抽選で50名様に、装画・Q-TAさんのコラージュが側面にプリントされた『沈黙のパレード』特製ブロックメモを、お届けします。
(賞品の発送をもって、当選のご連絡とさせていただきます)
皆さま、ご愛読、そして、ご応募ありがとうございました!
優秀作品
文春賞
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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