- 2019.12.04
- インタビュー・対談
<芦川いづみインタビュー>『硝子のジョニー』では、台本の台詞を色分けして撮影に臨みました
『芦川いづみ 愁いを含んで、ほのかに甘く』( 高崎俊夫、朝倉史明・編)
ジャンル :
#随筆・エッセイ
日活で過ごした、素晴らしき日々
今年(2019年)も、都内の名画座、神保町シアターで「恋する女優 芦川いづみ デビュー65周年記念スペシャル」という特集が組まれ、大変な盛況でした。芦川さんの世代を超えた熱烈な人気ぶりをあらためて実感させられました。
神保町シアターさんでわたしの特集を何度もやっていただけているなんて、こんなに幸せなことはないなあ、って思っています。ありがたくて、ありがたくて、ほんとうに感謝しかありません。
映画を観てくださった方がおハガキをくださるんですよ。飛行機とか夜行バスで東京までいらして、嫁がれている娘さんがいらっしゃるそうで「映画を観た後はそこに一泊、二泊して、また帰ります」ですとか、知らせてくださって。ほんとうにありがたいなあと思って、涙が出てしまいます。
この間、(吉永)小百合ちゃんに会ったときに、「今、いづみちゃんの映画を都内の映画館でやっているの、知ってる?」って聞かれて。「知ってる!」って答えたら、「ああ、それならよかった。すごいね!」、なんて言われて、ちょっぴり恥ずかしかったんですけれども。神保町シアターの支配人さんもお手紙で細かく、「ファンの方が喜んでいましたよ」という情報を提供してくださるので、ほんとうにうれしいです。
芦川さんのファンは、現役で活躍されていた頃からの方々だけでなく、今でも、名画座やCS放送などでの作品の鑑賞を通じて増えているんです。
今回、芦川さんのご出演作品のDVDのリリースを記念して、人気イラストレーターの江口寿史さんが、芦川さんのイメージイラストをこのように描いてくださったのですが(※本書81ページに掲載)、江口さんも、つい二年前に芦川さんのファンになられたのだそうです。
ありがたいですね。……ああ、この絵を描いてくださったんですか。……うわぁ、素晴らしい。なんてきれいな絵なんでしょう……感激です。……大好きです(※と言って、イラストを抱きしめる)。ありがとうございます。
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