インタビューほか

<芦川いづみインタビュー>『硝子のジョニー』では、台本の台詞を色分けして撮影に臨みました

『芦川いづみ 愁いを含んで、ほのかに甘く』( 高崎俊夫、朝倉史明・編)

こんにちは。
芦川いづみです。
引退させていただいてから、もう随分長い時間がたちました。
それでも、不思議なもので、撮影所で過ごしていた日々のことは、つい、この間のことのような気がいたします。
デビューしてから65周年になるそうです。
記念の上映会や、DVD発売などしていただいて、今でも、皆様がわたしの映画を観ていただいていることを伺いました。
本当に、ありがとうございます。

スチールを見ていますと、いろいろな方を思い出します。
川島先生、裕ちゃん、小百合ちゃん、…ちゃんなんて言ってはいけませんね。
ああ、「青春怪談」のスチール、日活での最初の作品。
このスチールは一番好きな写真かもしれません。
わたしは引退した人間ですから、人前に出ることは出来ません、けれど、皆様に何か感謝のしるしをと思いまして、この機会に、今までのことをお話させていただきました。

わたしは、おかげ様で毎日を元気に過ごしています。
どうぞ皆様も、お元気で、お過ごしください。

芦川いづみ

【次ページ 日活で過ごした、素晴らしき日々】

芦川いづみ(あしかわ・いづみ)
1935年10月6日、東京市滝野川区田端町に生まれる。本名・伊藤幸子(旧姓・芦川)。52年、松竹歌劇団(SKD)付属音楽舞踊学校に入学。川島雄三監督に見いだされ、53年に同監督による松竹映画『東京マダムと大阪夫人』でスクリーン・デビュー。55年、SKDを退団し、日活に入社。同年の市川崑監督作品『青春怪談』を皮切りに、『風船』(監督=川島雄三、56年)、『乳母車』(監督=田坂具隆、56年)、『幕末太陽傳』(監督=川島雄三、57年)、『陽のあたる坂道』(監督=田坂具隆、58年)、『霧笛が俺を呼んでいる』(監督=山崎徳次郎、60年)、『硝子のジョニー 野獣のように見えて』(監督=蔵原惟繕、62年)、『しろばんば』(監督=滝沢英輔、62年)ほか、文芸、青春、アクションなどのさまざまな路線の映画に出演し、熱狂的な人気を得る。68年8月28日、日活の俳優・藤竜也と結婚。同年9月封切の『孤島の太陽』を最後に、惜しまれつつ引退。

 

芦川いづみ高崎俊夫 朝倉史明編

定価:本体2,700円+税発売日:2019年12月09日


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