![<凪良ゆうインタビュー>センシティブな筆致にファン急増中。「好きに書いていいよ」が生んだ名作『流浪の月』](https://b-bunshun.ismcdn.jp/mwimgs/6/f/1500wm/img_6f8302216e96497788593a92fbbdae40206557.jpg)
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凪良流執筆法
どうしたらこんなにやわらかく、登場人物たちを包み込む小説世界を生み出せるのか。凪良さんの創作の秘密をうかがった。
「私の場合、いつも最初にするのは“イメージソング”の収集です。Spotifyで新作用のフォルダを作り、『これは合いそう』という曲を片っ端から入れていきます。そうすると、どこかイメージを共有する曲ばかり三十曲ぐらい溜まるので、毎日それをかけながら書き進めていきます。
物語の輪郭が見えてくるにしたがって、リピートする曲も決まってきて、どんどんフォーカスが合っていく。『流浪の月』の場合、更紗パートを書くときは笹川美和さんの「紫陽花」、文パートでは七尾旅人さんの「八月」をよく聴いてましたね。ふたりでいるときは、リサ・ローブさんの「サンダルウッド」とか。小説を読み終わった方はぜひ聴いてみてください」
なぎら・ゆう 滋賀県生まれ。「小説花丸」二〇〇六年冬の号に中篇「恋するエゴイスト」が掲載される。〇七年、長篇『花嫁はマリッジブルー』で本格的にデビュー。以降、BL作品を精力的に刊行。一七年、非BL作品『神さまのビオトープ』を上梓。一九年八月に出した『流浪の月』が各所で評判に。一二月、新刊『わたしの美しい庭』刊行。
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