くまざわ書店下関店 山本舞さん
「むらさきのスカートの女」の時も思ったのですが、ねじ曲がった幸せをどうしてこうも描くのが上手なのか、不思議でしかありません。ストーリー的には暗いのに、主人公は幸せを感じ、満足している様が不気味です。それでも読者を惹きつけるものは何なのでしょう?この「ぬめっ」とした感じをはやく読んでほしいです。
明屋書店MEGA新下関店 村上さん
木になった???? 全く想像がつかない!!! 切なくも愛を感じる物語でした。木になることができて良かったね、亜沙。
今井書店吉成店 中村さん
まさかのラスト。奈落の底に突き落とされるくらいの衝撃を受けたのに、何故か心のすみっこが温かい…。“若者”が“あの子”だったから救われたのかな…と感じた次第です。(私の勝手な憶測ですが…笑)これが今村夏子さんの魅力であり、今村マジックなんでしょうね。
高知蔦屋書店 吉野さん
読み終わってせつなく思いました。食べてもらうことのできなかった亜沙は木となり、割りばしとなり、必要としてくれる、ただ一人の若者の所に行った。あらゆる物を捨てることのできなかった若者は、次に何になるのだろうか。若者はただ一人の人に巡り会えるのだろうか、と思った。
リブロ福岡天神店 奥原未樹子さん
唯一無二の作家と言っていいだろう。今村夏子氏の作品を読むといつも“なんなんだこれは…”とボーゼンとなる。まず、誰からも食べてもらえないというとても悲しいエピソードなのに、軽いタッチでとんとんとんと書かれている事にとまどう。そして世間的には“迷惑行為”とみなされる“ゴミ屋敷”の住人側、いや、その部屋にある、他人から見たらゴミのようなわりばし側からの視線…。私もその部屋の一員、例えば「洗濯ばさみの未樹子」だったら同じ想いになったかもしれない。「誰かの非日常は、誰かの日常」なのだと思い知らされる。
ジュンク堂書店福岡店 松岡さん
本を返品するたびに「この本も太郎とか花子だったらどうしよう…」と思い、「この本の人生を生かしきれなった…」と思ってしまうようになりました。どうしてくれるんだ夏子!!太郎、花子、ごめんなさいと思いながら今日も返品を作っているのですが。今村さん大好きです。
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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