- 2020.06.29
- インタビュー・対談
第二の危機は襲来するのか? 日本の英知を傾けて未曽有の脅威に挑む!
中村 幸司 (NHK解説委員)
『ウイルスVS人類』(瀬名 秀明/押谷 仁/五箇 公一/岡部 信彦/河岡 義裕/大曲 貴夫/NHK取材班)
この感染症は、2019年12月に中国の武漢で見つかり、日本を含む各国に感染が広がった。当初はヒトからヒトへの感染は限定的ではないかとの見方もあったがそうではなかった。さらに、これまで人類が経験してきたウイルスとは異なる特徴もわかってきた。すべての人が重症化するわけではなく、むしろ多くが軽症で感染したことに気づいていない人も少なくないとみられている。こうしたことが、従来の感染症対策がそのまま生かせない一因であり、このウイルスを抑え込むのを難しくしている。
日本では、感染の広がり方を分析した結果、感染者の集団「クラスター」を調査し、そこから感染の連鎖を起こさないようにすることが有効とされ、対策の柱として実施された。
中国の武漢や欧米など一部の国や地域では、感染の爆発的な拡大をまねき、医療が患者の増大に追いつけなくなる「医療崩壊」が起きた。日本も2020年3月中頃から感染者が急増した。自治体による外出自粛や休業の要請が行われ、政府の緊急事態宣言が出された。いわゆる「三密」(密閉、密集、密接)の回避など感染対策の徹底が繰り返し呼び掛けられ、医療崩壊はいったん食い止められたとされている。
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