![作家の羽休み――「第11回:文庫新カバーのお知らせ」](https://b-bunshun.ismcdn.jp/mwimgs/b/0/1500wm/img_b0aad69d732b66a850cefa5b34713dc5109022.jpg)
前回に引き続き、装丁についてのお知らせです。
八咫烏シリーズ第2部開始に伴い、八咫烏シリーズ第一部の文庫版全6冊、まとめて新カバーが出ることになりました!
文庫版をご覧になったことのある皆さまは薄々お気付きかと思うのですが、文庫版八咫烏シリーズのカバーには「八咫烏シリーズ〇巻」という表記がありません。これは文庫版『烏に単は似合わない』発売当時、このシリーズは打ち切りを宣告されておりまして、とてもとても「シリーズ1」などと銘打てるような状況ではなかったためです。
幸い、文庫版『烏に単は似合わない』が売れてくれたのでシリーズは延命が叶ったのですが、続刊もシリーズ名・巻数のないままの刊行が続き、新規の読者さんが「これ同じシリーズなの?」「どこから読めばいいの?」と混乱してしまうような、非常に不親切な形になってしまっていたのです。
この度、「第2部がスタートするのに第1部が丸々シリーズ名・巻数がないのは流石にまずいよね」という話になり、6冊の新カバーバージョンが出ることに決定いたしました。
旧カバーは、「顔を見せない表紙がいい」という私の我儘をもとにして、デザイナーの関口信介さんがイラストレーターの苗村さとみさんにお願いして出来たもので、私も大変気に入っております! 一巻一巻、テーマカラーごとにシックに色鮮やかに山内を表現して下さり、多くの読者さんの中に山内のビジュアルイメージを形成して下さいました。この場を借りて、たくさんのご協力を頂きましたことを深く深く御礼申し上げます。
表紙に載る名前は私だけですが、本は、たくさんの方の手を経て制作され、たくさんの方のご協力を得て皆様のお手元に届けられています。今回、新しいカバーになることに決まりましたが、旧版も新版も、多くの人の思いの詰まったひとつの作品であるということに、ちょびっとでも思いを馳せて頂ければ、小説の作者として心から嬉しく思います。
さて。新カバーは、前回ご紹介した名司生(なつき)さんにお願いしました!
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