同じ作品であることを示すため、新カバーは旧カバーと同じモチーフを、違うアプローチで描いて頂きました。新旧どちらも本当に美しく素晴らしい装丁ですが、それぞれに違った良さがあると感じております。
コミカライズや装丁の打ち合わせの際、私から参考になるような写真や切り絵、スケッチなどをお見せしてイメージを共有出来るようにしているのですが、比べて見ると作者さんによって全然違う雰囲気になっているのが興味深いですね。
今後も色々なクリエイターの方のお力を借り、山内のビジュアルイメージをどんどん広げていけたらいいな、と考えております。
カバーは新しいものに変更となりますが、内容については一切変わりありません。
8月以降、版元から各地の書店さんへ出荷されるのは新カバーのみとなります。旧カバーは現在、本屋さんに卸して頂いているもののみとなっていますので、いつまで購入出来るかは書店さん次第、我々にも全く分かりません。旧カバーで揃えたいとお考えの方は、どうかお早目にご購入頂ければ幸いです。
また、非常に申し訳ないのですが(私もそんなことがあるのかとめちゃくちゃびっくりしたのですが!)しばらくの間、ネット書店さん(通販のお店)では「画面で出ているのは新カバーだけど、実際届くのは新旧どちらのカバーになるか分からない期」があるようです。
内容は同じで表紙だけが違う場合、それを別の本としてカウントすることは出来ないのだそうで、どうしてもこんなガチャガチャみたいな仕様が生まれてしまうのだと聞きました。ネットで確実に旧カバーをお求めになりたい方は、どうか7月中にお求めくださいませ。
上記の理由から、電子版についても今後は新カバーのみの配信となります。『烏百花 蛍の章』に収録済みのバラ売り短編も、混乱を避けるために文庫の新カバーに即したものに変更するそうです。文庫1巻~6巻および合本は8月8日に、バラ売りは9月2日に新カバーに切り替え予定です。旧カバーを手元に置いておきたい方は、それまでにご購入頂く必要があります。すでに購入済の本の表紙は、何も変わりませんのでご安心下さい!
今回、説明ばかりになってしまいましたね。ややこしい上にお願いばかりで非常に恐縮なのですが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
阿部智里(あべ・ちさと) 1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞を受賞。17年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。デビュー作から続く著書「八咫烏シリーズ」は累計130万部を越える大ベストセラーに。松崎夏未氏が『烏に単は似合わない』をWEB&アプリ「コミックDAYS」(講談社)ほかで漫画連載。19年『発現』(NHK出版)刊行。現在は「八咫烏シリーズ」第2部『楽園の烏』を執筆中。
公式Twitter
https://twitter.com/yatagarasu_abc
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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