便利な「気づかいフレーズ」たち

『段取り上手のメール――さくさく仕事が進む超速文章術』(中川路 亜紀)

メールの長さに直接影響するのは、気づかいのフレーズです。

これも業務連絡では、簡潔にする場合が多いでしょう。たとえば、多忙な相手にお願いごとをして申し訳ないという場合の言葉を、短いものから並べると、次のようになります。

「お手数ですが」
「お手数をおかけしますが」
「お忙しいところ恐縮ですが」
「お忙しいところ、申し訳ありませんが」
「ご多忙のところ誠に恐縮ではございますが」
「お忙しいところ、勝手なお願いで恐縮ですが」
「ご多忙のところご面倒をおかけし、誠に恐縮ですが」
「お忙しいところ、お手数をおかけし、誠に申し訳ありませんが」

VIPに思い切ったお願いごとをするときに、言葉を重ねる言い方として、
「お忙しい先生にこのようなお願いを申し上げ、誠に恐縮ではございますが、お引き受けいただけるようでしたら、この上なく幸いに存じます」

これらの言葉の組み合わせを変えても、別のフレーズがつくれます。業務上、いつもお願いしていることであれば、「お手数ですが」「お忙しいところ申し訳ありませんが」を、お願い文の頭などにつければ十分でしょう。イレギュラーなお願いごとで迷惑をかける感じが強いときや、相手との距離感が遠いときは、最後のほうの長いフレーズをつかうとよいでしょう。

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