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なぜ「小説」と「ビジネス書」と「寓話」がミックスされた本を書いたのか

なぜ「小説」と「ビジネス書」と「寓話」がミックスされた本を書いたのか

聞き手:文藝春秋出版局

『藁を手に旅に出よう』著者・荒木博行インタビュー


ジャンル : #政治・経済・ビジネス

『藁を手に旅に出よう』(荒木 博行)

――しかし、その「鬼退治」というものが大義であっていいの、という疑問も投げかけられています。

荒木 鬼って見るからに悪そうだから退治されて当然、と思われてますが、実は「桃太郎」のなかでは明確に鬼がどんなことをしたのか説明されていないんですよね。明らかに自分たちと異なるから怖い。だから適当な理由をつけてやっつけようとしただけなのかもしれません。でも、それが大義となってしまって、人を動機づけてしまったのです。この怖さを私たちは理解する必要があります。味方/敵という分断を作ると、手っ取り早く「大義」は作れてしまうんです。「あいつらは悪いからやっつけるぞ」となったら、組織は一丸となって盛り上がりますよね。でも、一旦この分断の大義を味わってしまうと、永遠にこの「分断の罠」から抜け出せなくなります。次の新たな「敵」を作らないとまとまれませんから。
 
 だからこそ、桃太郎は、「鬼退治」のような分断に基づいたちっぽけな大義ではなく、鬼と語り合って共通の世界観を作って欲しかった……。まあ今更昔話を批判しても仕方ないんですが(笑)。

単行本
藁を手に旅に出よう
“伝説の人事部長”による「働き方」の教室
荒木博行

定価:1,760円(税込)発売日:2020年09月17日

プレゼント
  • 『いけないⅡ』 道尾秀介・著 

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