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中村七之助・永山瑛太W主演。 正月時代劇「ライジング若冲」に注目!

中村七之助・永山瑛太W主演。 正月時代劇「ライジング若冲」に注目!


ジャンル : #歴史・時代小説

役作りには「のだめカンタービレ」を

――若冲役に中村七之助さん、大典役に永山瑛太さんというW主演、周りを固める俳優陣の顔ぶれも豪華です。

 七之助さんについては、昨年10月、「令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear」で萩原新三郎役を演じていただいた際、ご本人は「10代以来の本格的なテレビドラマですから緊張しています」とおっしゃっていたけれど、とにかくこちらの要求を瞬時に身体表現できて素晴らしいと感じました。しかも普段は歌舞伎では女形ですが、男性を演らせてもうまいというのがこの時の発見で今回もお願いすることになりました。

 大河ドラマで主演をされていたお兄さんの勘九郎さんもそうですが、あらゆる古典芸能を身体で覚えているだけでなく、現代演劇もずいぶん研究しているようで、中村兄弟は非常に優秀な演劇人です。「半沢直樹」にご出演の市川猿之助や中車(香川照之)さんもそうだけれど、ああいう風に頭がスマートで、身体表現ができる歌舞伎役者さんの実力が、テレビの世界でも高く評価されるのはよく分かります。

 永山瑛太さんはなかなか役作りに悩んだようで、芸術家の話だと思うと余計に難しく感じる、少女漫画の「のだめカンタービレ」のBL版みたいなものだと伝えたら、本人は真面目だから漫画を読み直したらしいですけれどね。そうしたら余計に禅僧としてどうふるまっていいか、どうにも分からなかったらしいですが(笑)、七之助さんとは対照的にゴツゴツした感じがうまく作用したと思います。

 全員が大人の役者さんというか、中川大志君はまだ若いですが、応挙を演るのに自分のものというか、奥行きある人物造詣をしてくれましたし、池大雅を演じた大東駿介君も非常に好演でした。もちろん大ベテランでの石橋蓮司さんは、すでに蓮司さんたる存在感がありますのでね(笑)。

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