令和の歴史時代小説界の先頭に立つ7人、天野純希さん、今村翔吾さん、川越宗一さん、木下昌輝さん、澤田瞳子さん、武川佑さん、谷津矢車さんが、一堂に会した大座談会「歴史小説はこんなに面白い!」(「オール讀物」12月号掲載/WEB「本の話」前編・後編)。それぞれの着眼点から以下のテーマにそって3冊の選書を行ってくれた。
(1) 歴史小説初心者へのおすすめの短篇
(2) ビジネスに役立つ歴史小説
(3) 自らが偏愛している歴史時代小説
いずれも30~40代という若手作家の目線によるおすすめの歴史小説。これらが文庫に特化したフェアとして全国の書店で展開されている。
いちはやく2020年末からフェアがはじまったのが、東京・八重洲ブックセンター本店5階の文庫売り場。営業部の内田俊明さん曰く「いま一番注目の書き手の皆さんが選んだおすすめ本、どんなものかと思ったら、やっぱり! なものから、完全に意表をつかれたものまで実に多彩でした。ただ本当にすごい作品ばかり選んでおられることは間違いありません。ぜひお気に入りの一冊を見つけてほしいですね」。
1月中旬から展開がスタートした丸善ラゾーナ川崎店の文庫・コミック担当の市川淳一さんは、「巷に当たり前に溢れている『三国志』や戦国時代もののスマホゲームや、それから派生したグッズ諸々も、元を正せば吉川英治や司馬遼太郎の小説がキッカケだと思っています。ところが何かいつの間にか小説界だけ、取り残されてしまっていて……」と、これまでもオリジナルの手描きPOPで、天野純希さんの『破天の剣』や木下昌輝さんの『宇喜多の捨て嫁』を日本一売り上げてきた。
今回のフェアでも得意のイラストを活かして、フェアで無料配布されるフリーペーパーには司馬遼太郎さんのイラストを披露。「当フリペで紹介されている作品は、誰もが知る名作や、知る人ぞ知る名作ばかり(つまり名作ばかりです)。このフェアが新しい歴史ファンと歴史小説を繋ぐ架け橋の一端になれたら、とても嬉しいです」と気合が入る。
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歴史小説はこんなに面白い! 前編
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歴史小説はこんなに面白い! 後編
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