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「歴史小説はこんなに面白い!」文庫フェアが全国書店で展開中。

「歴史小説はこんなに面白い!」文庫フェアが全国書店で展開中。

文:「オール讀物」編集部


ジャンル : #歴史・時代小説

 さらに大規模な展開で「歴史小説はこんなに面白い!」フェアを行っているのが、紀伊國屋書店新宿本店だ。7人の作家の選書に加えて、紀伊國屋書店新宿本店の書店員、文藝春秋の文芸編集者もそれぞれに歴史時代小説の選書を行い、130冊を超える銘柄が展開されている。山田風太郎、隆慶一郎、吉村昭……錚々たる名作がずらりと並ぶ棚は壮観である。

 この企画を担当した文芸担当の竹田勇生さんは、「私の歴史時代小説との出会いは父の本棚にあった山田風太郎です。史実に則しているとか、歴史から学ぶなんてことは二の次で、過去を自由に想像する楽しさに夢中になった記憶は、いまもって忘れ難い宝物であり、このフェアがそんな出会いの場になってくれることを願っています」と話す。

紀伊國屋書店新宿本店では正面左横のエスカレーターで2階に上がりすぐ左の棚で大展開。紀伊國屋新宿本店の松倉桑子さんは(1)『柳生刺客状』(隆慶一郎/講談社文庫)、(2)『光秀の定理』(垣根涼介/角川文庫)、(3)『神無き月十番目の夜』(飯嶋和一/小学館文庫)の3冊をおすすめに選んだ。

 それぞれの熱のこもったフェア展開に、「紀伊國屋・新宿本店さんの棚、ステキですね! 個人的には編集者さん・書店員さんたちのお勧め本が何かが気になります。今後も大きく展開していただけるとのこと、歴史小説を楽しんで下さる方が少しでも増えることを祈ります」(澤田瞳子さん)、「なにやら世の中が落ち着かない中で、作家にできることはどこまで行っても『自分の作品を突き詰める』こと、そして『自分が身を預けている創作ジャンルをもり立てていく』ことなのだろうなと痛感しております。後者の一助となるような催しに加われたこと、大変うれしく思っております」(谷津矢車さん)と、作者側からも期待が寄せられている。

 7名の作家の出身地は関西方面が多いことから、京都や大阪方面でも1月下旬以降に本フェアはどんどん拡大していく予定。

平和書店TSUTAYAアル・プラザ城陽店では文芸文庫担当の奥田真弓さんの創意あふれる飾りつけにも要注目!

 各店ごとの書店員さんによるお勧めの3冊や、参加している作家の既刊本なども並べられたオリジナル展開も見どころのひとつだ。ステイホームの今だからこそチャレンジできる&ますます楽しめる歴史小説の世界へ是非!

7名の気鋭作家が選んだ3冊のPOPはこちらからダウンロードできます(PDFファイル[16.7MB])

電子書籍
本屋が選ぶ時代小説大賞2011〜2020
オール讀物編集部

発売日:2020年12月22日

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