文春文庫の中から、幸せなごはんエッセイをご紹介します。
おいしい、たのしい“読む”ごはん、ぜひ味わってみてください!
西加奈子 ごはんぐるり
食べて飲んで出して、今日もやっぱり生きている。カイロ&大阪育ち、幸せな食オンチがつづる「グルメ」じゃない「ごはん」のこと。直木賞作家・西加奈子が綴る、かめばかむほど味が出る「食エッセイ」。
〈なぜ大阪のおばさんは、いつもアメちゃん持っていて、絶妙なタイミングで「好きなん選び」と薦めてくるのか〉
〈小説のなかで出会った未知の食べ物―アップル・ジェリーつき塩ふりクラッカー・グレイヴィーでとろ煮にしたマーモットの肉・そこに種が沈んでいる甘いレモネードとタフィー! それってどんな食べ物?と想像の羽をふくらませた日々〉
〈夢は男子校の寮母になって、とんかつやしょうが焼きをがつがつ食べてもらうこと〉
などなど、ごはんにまつわる子供時代の思い出、失敗談・笑い話が満載。読むとますます西加奈子ファンになること間違いなし、の楽しいエッセイ集です。
穂村弘 君がいない夜のごはん
料理ができず、味音痴で、飲食店にひとりで入れない……、という穂村さんが、恋人や友人同士の日常会話の中にその独特の感性で見出した「真実」は、切なく面白く尊い。
「お酒を飲まないでどうやって女の子と仲良くなるの?」と友人に問われて固まり、「一度たりともいい加減なものは食べたくない」という人におびえる。
「食べ放題」に困惑し、「ださい食べ物、かっこいい食べ物」を語る若者に驚愕し……
「食べ物」をテーマにした60編の異色エッセイ集
解説・本上まなみ
米原万里 旅行者の朝食
「ツバキ姫」との異名をとる著者(水分なしでもパサパサのサンドイッチをあっという間に食べられるという特技のために)が、古今東西、おもにロシアのヘンテコな食べ物について薀蓄を傾けるグルメ・エッセイ集。「生きるために食べるのではなく、食べるためにこそ生きる」をモットーに美味珍味を探索する。日経プラス1での何でもランキングでも2位になった不朽の名エッセイ。
解説・東海林さだお
高野秀行 辺境メシ
辺境探検の第一人者であり、「クレイジー・ジャーニー」でもおなじみの、高野秀行さんの『辺境メシ ヤバそうだから食べてみた』がついに文庫になりました!
マイルドで素晴らしい芳香を放つ熟成納豆から、ジャングルのゴリラ肉やアマゾンの口噛み酒などのゲテモノ料理まで、高野さんみずからが訪ね歩き、口にした「珍食」「奇食」の数々がこれでもか!というほど詰まっています。
装丁も大きく変わり、遊び心溢れるデザインとなりました。
文庫版スペシャルも収録、カラー写真も満載。
単行本をお持ちの方もお見逃しなく!
姜尚美 あんこの本
日本人の無意識なソウルフード「あんこ」の魅力がつまった一冊。
みずみずしいあんこ、ふわふわのあんこ、ジャンクだけれど泣きたくなるあんこ……
あんこが苦手だった著者が「手のひらを返すように」開眼し、京都、大阪をはじめ、全国36軒を訪ねたあんこを知る旅。
ふんだんなカラー写真とともに、小豆の旨さの活きる菓子と職人達の物語がぎゅっと詰まった一冊です。
さらに“豆”知識たっぷり「あんこの栞」や文庫版特典として単行本刊行後から7年半分の「あんこ日記」も特別収録。日記の中では、韓国、ヴェトナム、中国、台湾への東アジアあんこ旅も繰り広げられます。
「姜さん、命がけであんこを愛して下さい」
と抱腹絶倒の解説は、アーティストの横尾忠則さん(つぶあん派)によるもの。
お茶をいれてご自宅でゆっくり、ポケットに忍ばせて旅のおともに。
ご自身のあんこスタイルでお楽しみください。
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『リーダーの言葉力』文藝春秋・編
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応募期間 2024/12/17~2024/12/24 賞品 『リーダーの言葉力』文藝春秋・編 5名様 ※プレゼントの応募には、本の話メールマガジンの登録が必要です。