共感満載の奮闘エッセイ
絶対にスマホなんか持つものか、あんなものは一生いらないと思っていた。
しかし、今、私の手元にはiPhone8がある。
まさかスマホ嫌いの私が、スマホを手にする日が来るとは、想像もしていなかった――
携帯電話すら持ったことのない著者が、重すぎる腰を上げてスマホ購入を決断したのは、老いた愛猫に何かあったときにスムーズにタクシーを呼ぶためと、使っているパソコンに不具合が起きたときに仕事相手に連絡を取るためだった。
しかし、いざ手に入れてみると、幾重にも要求されるパスワード地獄、キーボード無しの難儀な文字入力、生存確認として友人から義務付けられたゲームのわずらわしさ、いちいちしなければならない充電作業、文字の読みにくい小さな画面……便利よりも不便に感じることだらけなのであった。
切実さに満ちながら、どこかクスっと笑ってしまう著者の奮闘エッセイ。
発売ラインナップ (2022/7/10~2022/7/16)
発売日のリンクをクリックするとGoogleカレンダーの登録画面が表示されます
-
- タイトル
- ラーゲリ〈収容所から来た遺書〉
- 著者名
- 辺見じゅん 河井克夫
- 発売日
- 2022/07/12
- 作品紹介
- 二宮和也主演で映画化!奇跡の実話をコミカライズ
シベリア抑留中に死んだ仲間の遺書を、厳しい監視網をかい潜り、驚嘆すべき方法で日本へ持ち帰った男たちがいた。勇気と知性の物語。
-
- タイトル
- ギフテッド
- 著者名
- 鈴木涼美
- 発売日
- 2022/07/12
- 作品紹介
- 夜の街が生んだ作家のデビュー中編
元AV女優にして東大大学院修了の作家・鈴木涼美の、衝撃的デビュー中編。夜の街に立ち込める「死」を描き切る新世代の日本文学。
-
- タイトル
- 東京大学「ボーカロイド音楽論」講義
- 著者名
- 鮎川ぱて
- 発売日
- 2022/07/13
- 作品紹介
- 立見続出、東大一の大人気講義、待望の書籍化!
2016年から東大教養学部で開講中の人気講義「ボーカロイド音楽論」を書籍化! ボカロを通して学ぶ2020年代必須の教養。
-
- タイトル
- 紙の梟 ハーシュソサエティ
- 著者名
- 貫井徳郎
- 発売日
- 2022/07/13
- 作品紹介
- 人を一人殺したら死刑になる世界――
私たちは厳しすぎる社会に生きているのではないだろうか? 恐ろしくて歪んだ世界で人を殺すこととは――私たちを異世界に導く五編。
-
- タイトル
- スマホになじんでおりません
- 著者名
- 群ようこ
- 発売日
- 2022/07/13
- 作品紹介
- 私がスマホを手にする日が来るとは
重い腰を上げ、愛猫のためにスマホを購入した著者。待っていたのは、“便利だけど不便”な世界だった。共感満載の奮闘エッセイ。
-
- タイトル
- 何もない空間が価値を生む
- 著者名
- オードリー・タン アイリス・チュウ
- 発売日
- 2022/07/14
- 作品紹介
- インターネットという新しい宇宙を生きるには
五歳で読破した老子の教えを胸にインターネット空間で成長した台湾IT相。自らの体験をもとに説くネット空間を生きる99の心構え。
こちらもおすすめ
-
《鎌倉殿の13人》 「頼朝の精神的後継者」 の小栗旬、中村獅童は「文武に秀でた有能な外交官」… 伊東潤が解説する“古参の家臣団”の“素顔”
-
なぜ「最後の喜劇王」志村けんは批評されてこなかったのか――演劇史からドリフを考える
2022.06.29ためし読み -
紀伊宮原、紀伊田辺、紀伊勝浦……なぜ紀勢本線の駅は“紀伊”だらけなのか
-
馬場典子が綴る「先輩アナウンサー」への詫び状──小説『全力でアナウンサーしています。』を読んで
2022.06.15インタビュー・対談 -
「偉人でも故人でもないのに…」現役俳優の半生がドラマにも漫画にもなったワケ
-
「役に立つ」が間違いだ。本気で「役に立たない」を擁護する―― 養老孟司 ヤマザキマリによる文明対談『地球、この複雑なる惑星に暮らすこと』ほか