雫井脩介さんの最新長編『クロコダイル・ティアーズ』には、「嫁姑問題の恐ろしさに震えた」、「疑心暗鬼の沼に沈められた」といった感嘆の声が続々と届いています。期待が高まる中、作品が好評発売中です。 書店員さんたちから届いた感想の第2弾をご紹介します。
ジュンク堂書店名古屋栄店 西田有里さん
何か恐ろしいものを隠した女が、嫁という仮面を被って、息子の死をきっかけに、我が家に侵食してきたら? 嫁の想代子(そよこ)に魔性はある。怖くて仕方なかったですが、夢中で読みました。
今井書店倉吉パープルタウン店 石田麻美さん
姑さんからしたら、嫁は「家族という最も安心できる場所に突如現れた異物」なのでしょうか。よくある話だと思っていたら、とんでもないことに発展するのが「嫁姑問題」です。改めて、この問題の根深さを知りました。この小説には、本当に翻弄されました。
正文館書店長久手フレンドタウン店 各務雅美さん
たった一言の悪意の種が、これほど広がるのかと恐ろしかった。
須原屋コルソ店 大瀧裕子さん
俗っぽいイメージの嫁姑問題が、こんなサスペンスになるなんて! ストンと落ちる見事なラスト。「それでも?」と思わせる筆致はさすがです。
くまざわ書店新潟西店 大谷純子さん
疑惑から湧き起こる戸惑いや葛藤。信じようとしたり、疑いを深めたり……。義父母の痛みもとても伝わってきます。彼らの心情とともに、読み手の心情も揺れ動く。
蔦屋書店熊本三年坂 迫彩子さん
疑心暗鬼の沼に沈められました。「信じられる家族になる」前という絶妙のタイミングで起きたこの事件。男性と女性の読者で、「嫁を信じられるかどうか」が違ってくるのではないでしょうか。陶磁器というアイテムが、小説の世界をより形あるものにしてくれていました。
岩瀬書店富久山店プラスゲオ 吉田彩乃さん
家族が崩れるのは、本当に一瞬なのだと感じました。自分も誰を信じればいいのか、分からなくなりました。
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