- 2024.10.08
- 特集
「超ラブリー」「ぜひ読書会を開きたい!!」――朝倉かすみさん最新作『よむよむかたる』は全“本好き”をわくわくさせる!
『よむよむかたる』(朝倉 かすみ)
ジャンル :
#小説
,#エンタメ・ミステリ
『平場の月』『にぎやかな落日』など数々の作品で鮮烈な印象を残す朝倉さん。9月19日に発売された最新作『よむよむかたる』は、自身の母の参加する「ちいさな集まり」に着想を得た心温まる小説です。
喫茶シトロンに毎月集まるのは、下は78から上は92歳までの6人の老人たち。本を片手に「ヤァヤァ、どうも、どうもでした」と集まれば、思い思いに本を朗読し、感想を述べあう。仲間の声に耳を傾け(傾けないことも多々)、自由で和やかな(時に剣呑な)時間が流れてゆく――。
そんな読書会を巡る新刊には、発売前に見本版を読んでくださった書店員さんから反響が続々。全国から届いた感動の声をお届けします!(第5回/全10回予定)
水嶋書房くずはモール店 枡田愛さん
年配の人独特のゆったりした話し言葉、話のそれ方の大きさ、時間配分全てにおいて笑えてしょうがなかった
言葉も方言だけでなく、わたくしがたとかあたくしがたとかとても可愛く響いたし、話の進まなさに呆れて反対に笑えてきた
超ラブリーやな
ほんまにあったらきっとしんどいと思うけど、本読んでる限りは楽しく読み終えました
やっくんのお年寄りをばかにすることもなく、敬い、フォローする態度がとても感じ良く、気持ちよく思いました
CHIENOWA BASE 鈴木智春さん
同じ本を読み合い、あーだこーだと好き勝手に感想を言い合う。正解なんてない。その集まり自体が大切なんだ。決して押し付けられたわけではない、自分にとって好きなことをするだけ。程よい距離感の仲間がいるというのはなんて幸せなことだろう!
昔の自分、美智留くらいの今の自分、やがてくる読書サークルメンバーくらいの未来の自分に重ねて読んだ。私も絶対アクスタにしてもらおう!と心に決めた。最高だ。
この小説を課題本にして、ぜひ読書会を開きたい!!
Y・Cさん
一人一人のキャラがとてもよかったです。自分も<坂の途中で本を読む会>の人たちのように語り合える友がほしいなぁと思いました。
文真堂書店ビバモール本庄店 山本智子さん
私の大好きな『だれも知らない小さな国』が課題図書の読書会!!
<坂の途中で本を読む会>に参加するしかないじゃないですか!!
20周年を迎える読書会。
それだけでその集まりがどれだけ素晴らしいのかがわかってしまう。いくつになっても、本を読み語らう仲間がいてくれたら、こんな幸せなことはない。
ジュンク堂書店名古屋栄店 西田有里さん
安田の目線で見る「坂の途中で本を読む会」メンバーが愛おしくてたまらない。
最年少78歳、最年長92歳の6名に雇われ店長で名誉顧問と書記を兼任する安田が加わり毎月第1金曜日に喫茶シトロンで行われる例会。なんと今年で20周年。
シルバニアの爆弾発言の投下と語尾の「ですので」のリズムが心地よくて大好きで、まちゃえさんの亡くなった息子への愛の深さだとか記憶が錯乱しているけど、それでも感情の高ぶるままにわーっと泣いちゃう純真で無垢のような様が可愛らしくて、それを支えるシンちゃんの懐の深さもセットで愛しくて。
会長の融通の効かない昔の男堅気なところはちょっとゲンナリしつつ、本が大好きな読む会メンバーと賑やかしく楽しい時間を読みながら過ごすことができました。
この物語、本当に素敵! 大好きです。
歳を重ねても大切な友人たちと好きな本のことについて読みながら語らう時間を是非、私も持ちたいです!
きっとしょーこ組の面々もこの会を楽しみながら素敵な歳の重ね方をするんだろうなと、にやにやしてしまいます。
この物語は『だれも知らない小さな国』が課題図書でしたが、別の課題図書で美智留が店長時代の回ものぞいてみたくなりました。
安田が小説が書けなくなった原因の手紙を意外な人物が書いていて、ああ、安田は忘れていたけれど、最初から読む会と井上とずっと繋がっていたんだなと気付かされたところも良かったです。
井上の濃いキャラも最高です!
本が好きなら誰でもこの物語の読む会に憧れると思います!
是非、おすすめしたいです!