軽音楽部で輝く女子高校生たちの青春と、その10年後の現在を描く青春バンド小説『私たちはたしかに光ってたんだ』(金子玲介)が4月9日に発売となりました。

 バンド好き芸人、はるかぜに告ぐのとんずさんから届いた熱烈な推薦文をご紹介します!

私たちはたしかに光ってたんだ』書影

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 なんで!? どうして!!? という疑問が理解にかわり、理解できているのに何もできない悔しさで登場人物みんなに感情移入してしまい、ずっと奥歯と本を捲る手に力が入っていました。

 全力で夢を追いかけると、必ずついてくる「諦め」の道。文字を追うごとに歯痒く切ない、でも誰だってある心情に引き込まれました。

 私自身も友人たちの人生に憧れたり羨んだりすることがあります。友人じゃなく、SNSで流れてくる知らん人に対してもいいな~って思ったり。

 それでちょっと挑戦してみて、「自分にはむいてない!」と早々リタイアしたり。

 諦める前にやめた。傷つく前に逃げた。それも一つの手段で、ある意味賢い生き方かなと思います。

 でも、周りの声が聞こえないくらいどうしてもやりたいことができて、それに没頭できる人生って素晴らしいですよね。

 でも、やればやるほど、「向き不向き」とか「将来の不安」とか「自分より上の存在」とか「他者の声」とか、振り払いたいしうるさいし知らんぷりしたいけど、拭えない「諦める」という選択肢。

 自問自答が自分のことを責めて追い詰めて辛くなる日もなくならないし、夢は終わらせることができるという現実と向き合うことも、夢を追う人間としてはしたくない。

 主人公と同年代で、夢と野望に狂い翻弄されながら生きている私になぜこの小説を読ませたのか(笑)。

 やめてや!!! とツッコみたくなったあと、いやこれは運命的なタイミングだったのかなと思いました。

 現実世界では見えない心情を小説は文字で読めるはずなのに、まだまだ文字では表せきれないくらいの葛藤と決意があったんだろうと思います。さすがに物語に入り込みすぎか……

 共感してもいい、否定してもいい、力をもらってもいい、読む人の状況で感想がかわる面白い作品やと思います。

 夢を追う人、夢を叶えた人、誰かを応援している人に読んでほしいです。

 私はこの小説に出会えてよかった!

はるかぜに告ぐ・とんずさん

はるかぜに告ぐ・とんず

1998年兵庫県生まれ。吉本興業所属の漫才コンビ「はるかぜに告ぐ」のツッコミ担当。趣味はギター、ピアノ、邦ロックバンドなど。
はるかぜに告ぐは、​NSC大阪校45期生の一色といろ(現・花妃)、とんずが2022年7月に結成し、2023年4月にプロデビュー。同月より「深夜のハチミツ」(フジテレビ系)に出演している。2023年11月には「女芸人No.1決定戦 THE W 」の決勝に初進出した。2024年4月にラジオワイド番組「Clip」(ラジオ関西)火曜レギュラーに就任。翌5月には「ZIP!」(日本テレビ系)のコーナー「流行ニュース キテルネ!」にリポーターとして加入した。