書評

デヴィッド・ボウイ、矢沢永吉、坂本龍一、忌野清志郎――74歳スタイリストのロックな交遊録

文: 高橋 靖子

『時をかけるヤッコさん』 (高橋靖子 著)

ライブ後の布袋寅泰さんと

 ところどころに、私が深く抱いている孤独感がにじみ出ています。そういう感情は、どんな世代でも持っているものだと思います。

 それを直視して、時代のヒーロー(ヒロイン)の話と混在させる事はむずかしかったけれど、喫茶店やSNSでの長話のように入れてみました。

 

高橋靖子1941年生。早稲田大学卒業後、コピーライターを経て、原宿セントラルアパートの広告制作会社ではたらくうち、日本の「スタイリスト第1号」に。クリエイターたちのパーティを催し「表参道のヤッコさん」として知られた。70年代からデヴィッド・ボウイの衣裳を手掛けるなど、多くのロック・ミュージシャンとともに時代を駆け抜ける。74歳の今も広告を中心に活躍、最近は北野武、山﨑努、リリー・フランキーらのスタイリングを担当した。

 原稿を書き終えて、写真を選んでいたら、私が今までまったく自覚していなかったクセがあることに気づきました。

 題名を「ほほづえヤッコさん」とでもした方がいいくらい、各年代ほほづえをついているのです。

 この本は、ほほづえをつきながら、私が見てきたこと、感じてきたこと、生きてきたことの集成といってもいいかもしれません。漠然と見ていた夢のいくつかは現実になりましたが、まだまだ遠くに漂っている夢があります。その夢がある限り、私はこれからも追いかけてゆきます。

 ぜひ、読んでみてください。

時をかけるヤッコさん
高橋靖子・著

定価:本体1,580円+税 発売日:2015年07月11日

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