本書は1日1話、それぞれの日にまつわる旬や行事、ならわしを紹介しています。 日本古来のこまやかな感覚は春夏秋冬をさらに繊細に、72の季節「七十二候」としています。忙しさに追われるうちに、いつしか忘れてしまった旬を楽しんでみませんか。
12月27日 飾売(かざりうり) 冬至 次候 麋角解つる
もともとは門松も注連飾りも、山へ松を伐りに行ったり、藁を綯(な)って作ったりしましたが、いまでは出来合いのものを買うことがほとんど。飾売とは、そんな正月飾りを売ることをいいます。年末も押し迫ったこのころには、駅前や街角で飾売の店が出て、威勢のいい呼び声が響きます。
その前をきれいに掃いて飾売る
山口青邨
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