インタビューほか

東大卒、20年間無職、
月の生活費3万円の不思議な日常

「本の話」編集部

『年収100万円の豊かな節約生活術』 (山崎寿人 著)

山崎寿人さんは、一日の食費500円、一ヶ月の生活費3万円で、20年間も定職に就かず生きてきました。プータローを自称する山崎さんですが、日々の生活はどのようなものなのでしょう。朝から晩まで密着して体験してみると……。

――作中では典型的な一日のタイムテーブルを紹介いただきましたが、何をしているかわからない謎の時間帯が8時間以上もありますね。

山崎  ただ脳ミソが好き勝手、動き回るに任せている時間です。思索、瞑想、妄想、何も考えない……と何でもありですが、お気に入りのフィールドは、心理学、ジャズやクラシック音楽、サッカー、フィギュアスケートなど。ただし本を読んだりネットで調べたりといった具体的な行為行動をしていないので、「何もしていない」としか見えないでしょうね。

――うずたかく積まれた本やCDの購入費は家計簿にありませんが、インターネットのポイントで入手したものですか?

山崎  ご推察のとおり、ポイントと交換しました。鍋や包丁などの調理器具も、金を出して買ったものはごくわずかです。

(と、ここでドアホーンが鳴る)

――お客様ですか?

山崎  宅配便でした。何だろう、開けてみよう。……あ、G-SHOCK(腕時計)が当たっちゃった! インターネットの懸賞に応募していたのを忘れていました。

――おめでたい場に居合わせました。こうやって、身の回りにモノが増えていくことがわかりましたよ。山崎さんの節約生活の特徴は、先行投資をするところにありそうですね。

山崎  自分としては、長期的視点に立った投資のつもりなんですが、きっと倹約主婦の皆さんには、とても理解していただけないでしょうね(笑)。でも、その先行投資の必要性を痛感したことがありました。何年か前に歯の治療で40万円の出費があったんですが、僕にとっての40万円は、普通の人の200~400万円に相当しますから、とても参りました。それがきっかけで、口腔洗浄器(約1万円)、電動歯ブラシ、歯科医御用達の洗口液と歯磨きペイストを買い込んで虫歯予防に気を配るようになり、今では口内は健康そのものです。

――転ばぬ先の杖というやつですね。ところで、夕飯をご馳走していただけるそうですね。

山崎  お客様ということで、今晩はいつもの2日分の予算をかけてエスニックのコースをお出ししましょう。

年収100万円の豊かな節約生活術
山崎 寿人・著

定価:1150円(税込) 発売日:2011年06月25日

詳しい内容はこちら

やってみました!「年収100万円の豊かな節約生活術」
春原 弥生・著

定価:840円(税込) 発売日:2012年07月07日

詳しい内容はこちら   特設サイトはこちら


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