- 2016.03.23
- 書評
確率を語るより、可能性に賭けろ! 平凡な人生がドラマチックに変わる仕事術
文:加藤 崇
『無敵の仕事術 君の人生をドラマチックに変える!』 (加藤崇 著)
ジャンル :
#ノンフィクション
書籍のもくじから、いくつか見出しをピックアップしてみよう。
・隠れた宝石の見つけ方
・「共感」がなければ始まらない
・早すぎるか、乗り遅れるか
・確率ではなく可能性に賭ける人たち
・どこから始めていいのかわからないときの勉強法
・成功体験のない若者が自信を持つには
・信用される人のたったひとつの特徴
・戦火を生き延びた人たちに共通する「無敵感」
こうした一つひとつの見出しの中に、僕が実際に仕事で経験した具体例が詰まっている。どれも若い人に読んでもらいたい。読んで会計の知識やマーケティングの知識が身につくわけではない。そうではなくて、読むことで、仕事への向き合い方、仕事に対する覚悟の持ち方に変化が訪れるはずだ。そしてそれが、より長い目で、社会にインパクトを与える仕事につながっていく。きっと、読んだそばから、何かを掴み、やがて人生がドラマチックに変わっていくだろう。
冒頭で、自分の話であるにも関わらず、まるでドラマを見るような感動を覚えたと、恥ずかしげもなく言った背景には、「もう自分が若者ではなくなってしまった」という自覚があったからだ。もう自分にはあんな働き方はできないのではないか? ああいう仕事の仕方は、単なる若気の至りだったのではないか? そんな思いを振り切るために、僕は昨年末に米国サンフランシスコ・ベイエリアに家を借り、移住した。ここには、まだ手に入れていないものがたくさんある。20代初めの頃のように、何者でもない自分がここにいる。僕自身がこの本を片手に、もう一回ゼロから挑戦するつもりだ。
シリコンバレーの生活も、早3ヶ月が経とうとしている。一緒に働いているアメリカ人のLarsさんは、僕よりずっと年上だけれども、ものすごい情熱と純真さを持って、日々懸命に自分の人生を新たな可能性に賭けている。彼と毎日仕事をしていて思った。年齢は関係ないな。この本は、アメリカで新たな挑戦を始めた自分にも、また日本で何かに挑戦したいと思っている僕なんかよりもずっと年上の人たちが、今の自分を乗り越えるためにも、きっと役に立つ本に違いない。そういう意味では、年齢によらず、この本を手に取って欲しいと思う。
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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