大分・別府――もしもあのとき……
ここからは『のろい男』になりますが、第1話「かぼすと俳優 大分」。別府には、鉄割アルバトロスケットの公演で行きました。町の人たちは、みな、いい感じでしたね。サンマの刺身にかぼすをかけたのも美味しいし、酒もうまいし、仲間といい気分で酔っぱらってうろうろしてたら、商店街に大きい天狗があって、歯のぬけたような、変なばあさんが話しかけながら、しばらくついてきて。そのときは、誘いを断わって大分まで帰ったんですが、宿に入ってから、みんなで「あのとき、ついていったらどうなったんだろう」、と……。
かぼすは美味しかったです。
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