作家として頼まれる限りお仕事したい
Q 作家さんの労務管理はどのように? ――水生さんご自身はどう労務管理していますか。
水生 私は従業員ではなく、「ひとり親方」(誰かを雇っているわけではなくて、自分だけで事業をおこなう事業主のこと)なので、自分で労務管理するしかないと思っています。ちゃんと人間ドックへも行きます。
家族がいるので、朝はサラリーマンの方のように起きて、家事をして、夕方くらいに仕事を終えます。短ければ1日で1時間くらいですが、夕ご飯を食べてからも仕事したり、長い時は睡眠時間以外ぜんぶということもあります。私はよく眠らなければ頭が働かないほうなので、寝るようにしています。家族は土日休みですが、仕事があれば働くし、なければ遊びます。
佐藤 本を書くインターバル(間隔)はどのくらいですか?
水生 幸いにしてご依頼いただいているので、並行して何作も書いています。あいだを空けることはないです。
佐藤 すごいですね。ぼくは1冊書くとへとへとの抜け殻状態で、次への意欲がなかなか湧きません。
水生 でも、佐藤先生は本をたくさんご執筆してらっしゃいますよね。
佐藤 頼まれたら、断れないんですよ(笑)。
水生 私も断れないんです。頼まれる限り、お仕事をしたいと思っています。 “ヒナコ”も次を書きたいと思っていて、材料を探している段階です。きょうはみなさまからいただいた、たくさんのヒントを参考にします。ありがとうございました。
佐藤 続編、とても楽しみにしています。
*2018年2月19日 八重洲ブックセンター本店にて
水生大海(みずき ひろみ)
作家。三重県生まれ、愛知県在住。2008年『少女たちの羅針盤』で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作を受賞、翌年デビュー。14年「五度目の春のヒヨコ」が第67回日本推理作家協会賞短編部門候補に。その他の著書に『だからあなたは殺される』『教室の灯りは謎の色』など。
佐藤広一(さとう ひろかず)
特定社会保険労務士。HRプラス社会保険労務士法人代表社員。1968年、東京都生まれ。 明治学院大学経済学部卒業。「HRに安心、情報、ソリューションをプラスする」というコンセプトのもと、人事労務相談や労務コンサルティング活動を展開。主な著書に『泣きたくないなら労働法』『管理職になるときこれだけは知っておきたい労務管理』など著書多数。
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