インタビューほか

浜辺美波はこのミステリーが好き!? 『屍人荘の殺人』原作者・今村昌弘と浜辺美波の愛読書トーク!

『別冊文藝春秋』2020年1月号 特別先行公開

漫画禁止の家で唯一買ってもらえたのは……

今村 『屍人荘~』が映画化されて、どんな風になるんだろうとワクワクしていましたが、すごく楽しませてもらいました。

浜辺 私が演じさせていただいた(探偵役の)剣崎比留子は、結構原作とキャラクターが変わっていましたよね。監督が脚本にないことを現場で付け加えていってああいう感じになりました(笑)。

今村 僕が書いている本格ミステリーというジャンルは、ともすれば読者が限られるんですね。だからこそ、こういう映画をきっかけに本格ミステリーを読んでみようかな、と思う人が増えてくれたらいいなと思っているんです。その中で、浜辺さんに剣崎比留子をかわいらしく演じていただけたのが本当にありがたくて。浜辺さんは今回探偵役を演じられましたが、好きな探偵はいますか?

浜辺 ドラマ『科捜研の女』の主人公・榊マリコさんとか、『相棒』の右京さん、大好きです。

今村 どちらもちょっと癖のある感じの人ですね。

浜辺 そうなんです。右京さんは自分の推理を面白がっている感じが楽しい。マリコさんは独特のキャラクターで、推理の中にその個性がにじみ出てくるのがかっこいいし、見ていて爽快感があるんですよね。あと、アニメになりますが『名探偵コナン』は毎週見てますし、漫画も読んでます。

今村 羨ましいですねえ。僕の実家は厳しくて漫画をほとんど買ってもらえなかったんですよ。でもなぜか『金田一少年の事件簿』だけはたまたま買ってもらえて、それが僕のミステリーデビューでした。

浜辺 なんで『金田一少年』だけは例外だったんですか?

今村 まず推理物で話がしっかりしているということ。あと、絵もちょっと重々しいじゃないですか。あとたぶん『金田一少年』は巻数が少なかった。もし『コナン』が欲しいと思ってもメチャメチャ巻数が多いから買ってもらえなかったと思います。

浜辺 確かに全巻そろえたいなんて言われたら大変(笑)。

今村 他にはどんなミステリーを?

浜辺 東野圭吾さんの『マスカレード・ホテル』も大好きです。原作がものすごく好きなので映画も観ました。話を全部知っているはずなのにまた騙されて(笑)。私が好きな物語ってメインキャラクターに女性が出てくるのが多い気がします。それもあって『屍人荘~』に最初から魅かれたのかも。読んでいるときは、比留子を応援していました。

今村 女性が翻弄される側じゃなくて、推理しているのがいい?

浜辺 そうですね。守られるヒロインよりも、ドーンと活躍してくれるのが好きです。


『屍人荘の殺人』全国東宝系公開中
https://shijinsou.jp/

浜辺美波:スタイリスト瀬川結美子 ヘアメイク鎌田順子/ワンピース アビィ/アネンサール


対談の続きとグラビアの全編は、12月20日発売の別冊文藝春秋1月号(電子版29号)に掲載されています。

別冊文藝春秋からうまれた本

別冊文藝春秋 電子版29号(2020年1月号)文藝春秋・編

発売日:2019年12月20日


 こちらもおすすめ
インタビューほか<宮内悠介インタビュー> 余白なき世界に抗う、魂の冒険小説(2019.12.04)
インタビューほか<松葉屋なつみインタビュー>秘密を抱えた少女が“鬼”に立ち向かう、冒険活劇(2019.12.05)