『熱源』で描かれる時代は、明治初期から昭和の太平洋戦争の終焉まで、約70年という長きにわたる。その間、日本は富国強兵化で急速な近代化と領土拡大を進めていく。一方、世界は大国同士が戦争を繰り返し、さらには大きな社会主義革命や独立運動が各地で起きていた。ヤヨマネクフやシシラトカら樺太アイヌと、ピウスツキ兄弟らは、どのような歴史の流れに抗ってきたのか!?
1863年
旧ポーランド・リトアニア共和国領でロシア帝国に対する武装蜂起発生
明治
1868年
明治維新
1874年
北海道で屯田兵制度を設施
1875年
樺太・千島交換条約が締結、樺太がロシア領、千島列島が日本領となる
1877年
西郷隆盛を大将に西南の役
1881年
露皇帝アレクサンドルII世暗殺
1882年
大隈重信が立憲改進党を結成。東京専門学校(のちの早稲田大学)を創立
1887年
二葉亭四迷が『浮雲』を著す。露でアレクサンドルIII世暗殺計画発覚
1891年
来日中の露皇太子が警備巡査に切りつけられて負傷(大津事件)
1894年
日清戦争勃発。翌年、日本の勝利で下関条約が結ばれるも三国干渉を受ける
1898年
大隈重信が総理大臣に
1902年
露との協調路線変更し日英同盟
1904年
日露戦争が勃発。翌年、ポーツマス条約により南樺太が日本へ譲渡
1905年
露で血の日曜日事件
1909年
米のピアリが北極点に到達
1910年
日韓併合条約(韓国併合条約)。石川啄木が『一握の砂』を著す
1911年
アムンゼンが南極点に到達
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