工場の方々のお出迎え。応接室に通され互いに挨拶を交わしたあと、パンフレットを見ながら工場の解説を聞き、工場を紹介するビデオを見せてもらう。ビデオはいかにも企業の広報用という感じのもので、今朝は早起きだったし暖房の効いた室内で眠気が。それから見学用のヤッケを貸してもらって、事務所入口で見学者の恒例行事だという記念撮影。ブックセンターと工場が協力した過去の展示作品を見せてもらう。
自動車に乗って工場内の見学。紙をつくる工場といってもいろいろで、家庭紙と呼ばれるティッシュペーパーやトイレットペーパーを主につくる工場や、箱や容器に使われる紙をつくる工場など、工場によって主要製品が違う。ここ八戸工場は書籍用の紙が主なので、製紙工場のなかでも本とのかかわりが深い。ブックセンターの開設をはじめとする八戸の「本のまち」事業にとっても市内にこの工場があることは象徴的に思える。しかし書籍用紙が主ということは出版不況の影響ももちろん大きく、近年は工場の稼働率の低下がなかなか深刻だそう。一方で稼働率を上げ敷地を有効利用するために家庭紙の製造に取り組んだり、場内で電気事業をはじめたりもしている。おもしろいところでは工場内で生じる熱を用いたイチゴのハウス栽培などもやっていて、工場産イチゴは大変上等で、有名店に卸したりもしているとか。
この続きは、「文學界」4月号に全文掲載されています。
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