累計130万部突破、新世代ファンタジーとして絶大な人気を誇る、阿部智里さんの「八咫烏シリーズ」。史上最年少の松本清張賞作品となる『烏に単は似合わない』は、漫画家の松崎夏未さんによりWEB&アプリ「コミックDAYS」で連載され、全4巻で完結しました。
そして続く『烏は主を選ばない』は、原作・阿部智里さん、漫画・松崎夏未さんのコンビがさらにスケールアップし、漫画誌「イブニング」(講談社/毎月第2・第4火曜日発売)で連載されることが決定しました。
待望の連載開始は、2020年8月25日(火)発売の「イブニング」18号を予定。「コミックDAYS」ほか電子媒体でも順次公開されていきます。
連載開始に向けて準備中の松崎夏未さん、阿部智里さんからコメントが届きました。
松崎夏未さんより
松崎です。
大変ありがたいことに、前作から続けて本作『烏は主を選ばない』を漫画化させていただけることになりました。皆さまありがとうございます。
やはり『単』『主』のセットで完成される物語であり、またシリーズの主視点となる雪哉たちの時間が動き出す作品のため、皆さまの不安が大きいかと思います。ご期待を上回っていけるよう、これからさらに力を尽くしていく所存です。
前作『単』に関しては、際限ない美しさと華やかさを漫画の説得力で魅せつけることが命題のひとつでしたが、今回はそうもいかず、どうしようかと悩んだ結果、ここ最近はずっとボディービル大会の動画を見ています。助けてください。
また、掲載媒体がWEBから雑誌へと変わり、さらには読者層も異なるため、打ち合わせの度にほうぼうと喧嘩しながらネームを作っているところです。胃が死んでいます。
漫画で初めて読んでくださる皆さまにはもちろん、原作ファンの皆さまにも、何より原作読者である自分自身も面白く読んでいけるコミカライズをやります。
どうぞよろしくお願いいたします。
松崎夏未
阿部智里さんより
小説版作者の阿部です。
大変喜ばしいことに、前作から続けて『烏は主を選ばない』を漫画化して頂けることになりました。毎日神棚に手を合わせて「コミカライズの続きが出来ますように!」と祈っていたのでとっても嬉しいです! 応援頂いた皆様、本当にありがとうございます!
前回までの花咲き乱れるお后選びから一転して、今回の物語はむさくるしい男達による政治闘争です。当然、絵柄からして変わってくるわけでして、松崎先生が苦しんでいらっしゃるのもそのためです。私も当初は「ギエー、大変そう。松崎先生頑張れー!」とサイリウムを振って応援していたのですが、追って来た文藝春秋の編集さんにとっつかまって自分の原稿に戻されました。結局、自分の原稿を救えるのは自分しかいないんですよね。お互い頑張りましょうね松崎さん……。
とはいえ小説版の作者として、漫画版『烏は主を選ばない』がより良い形になるよう、出来ることは何でもするつもりです。必ず面白い漫画になると思いますので、何卒よろしくお願いいたします!
阿部智里
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