
4月23日に発売になった、村上春樹さんが初めて自らのルーツを綴ったノンフィクション『猫を棄てる 父親について語るとき』。
「文藝春秋digital」のマガジンに収録させていただいた「#猫を棄てる感想文」のハッシュタグのある投稿のなかから注目の感想文を、ご紹介しています。
最終回となる第十二回は、父との思い出をマンガにして投稿いただいた「うえはらけいた」さんの感想文です。








村上春樹の『猫を棄てる』という作品を読んだ。春樹と言えば『ノルウェイの森』や、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』や、「やれやれ」だと思っていた僕にとって、この作品は意表を突いたものだった。
『猫を棄てる』は、村上春樹の父との思い出と、そこから垣間見える父の過去について綴られたノンフィクション作である。それ故か、彼の作品特有の独特な例え話や情緒的な心情描写は少なく、真っ直ぐな、生の春樹氏の言葉で綴られている。(少なくとも僕はそういう印象を持った。)冒頭のマンガは、この作品を読み終えたとき反射的に僕の頭に浮かんだ感慨をマンガに起こしたものである。
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