コラム・エッセイ

作家の羽休み――「第13回:ホラー水族館の思い出」

阿部 智里

作家の羽休み――「第13回:ホラー水族館の思い出」

 来たる2020年8月25日、漫画版『烏は主を選ばない』が、いよいよ第2・第4火曜日発売「イブニング」誌(講談社)で連載開始となります!

 既に1話の原稿を拝読しましたが、原作者という立場を忘れて没頭してしまいました。より漫画としての完成度を高くするために構成を変えているのですが、その形があまりにも美しいのでうっとりしました! 同じ「物を作る人間」として嫉妬してしまうほどです。いやあ、負けてられませんね。漫画単体として面白いので、原作を知らない方はもちろん、とっくにストーリーをご存じの方にも新鮮にお楽しみ頂けるのではないでしょうか。原作を書いた人間が読者として楽しめたのですから、多分間違いないです(笑)

8月25日「イブニング」誌(講談社)で漫画版『烏は主を選ばない』いよいよ連載スタート!©松崎夏未

 さて。今回は、そんな漫画版『烏は主を選ばない』の作者である松崎夏未さんと、ホラー水族館に行った時の思い出を語りたいと思います。

 池袋のサンシャイン水族館では、お化け屋敷プロデューサーの五味弘文さんとコラボして、例年「ホラー水族館」を開催しています。今年は「海の妖女 セイレーン」という題名で、「想像上の生物と思われていたセイレーンが生け捕りにされ、水族館に展示される」というコンセプトで開かれていました。

 これ、めちゃくちゃ面白くないですか? 私は普段お化け屋敷には全く近寄らない人間なのですが、海の幻想生物は大好きでして絶対に行きたいと思いました。

 同時に、極度のビビリなので、一人で行ったら死ぬなとも思いました。

 そこで、ちょうど打ち合わせで護国寺の講談社にいらっしゃっていた松崎さんに駄目もとで「どうか道連れになってくれ」とお願いしたところ、「いいですよー」と快くOKして下さったのです。同席していた漫画編集のSさんは「絶対いやです! 私は絶対行きませんから!」と動物病院前のわんちゃんみたいになっていたというのに、彼女は即答でした。その時の私は「松崎さんはホラー大丈夫なんだ。こりゃあ心強い!」などと呑気に感謝していました。

【次項はいよいよホラー水族館へ】

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