- 2021.01.22
- インタビュー・対談
業界関係者騒然! 温泉旅館を「覗いた」禁断の書!? 『女将は見た』著者・山崎まゆみインタビュー
聞き手:Voicy 文藝春秋channel
ジャンル :
#趣味・実用
y:そうですね……。温泉に入りたい季節ですもんね! 実は温泉は泉質によって、私なり村井さんなりの肌質で選ぶとより効果的だったりするんですよ。
m:あ、そうなんですね!
y:ちなみに村井さんて、お肌は乾燥肌ですか? 脂ぎってますか?
m:どちらかと言うと乾燥肌かもしれないですね。
y:なるほど。暖房の季節になるとちょっとカサカサするかなーみたいな感じですか?
m:しますね。特に顔とかは保湿しないとカサカサになっちゃいます。
y:それに関しては、温泉に入るとどんな泉質でも汚れを落とす効果があるので、湯上がりにはクリームでも塗っていただければと思うのですが、そんな村井さんのお肌ですと保湿の効果もあるような、例えば本にも出てくる山形県のかみのやま温泉「日本の宿 古窯」。
m:はいはい。かみのやま温泉は行ったことあります、1回。
y:あ! そうですか!
m:この宿じゃなかったですけど、あそこの泉質が合うんですね。
y:肌がデリケートな方でもわりと馴染むような、別名、化粧水のようなお湯とも言われています。村井さんのようなお肌の方にもより馴染みやすい温泉だと思います。
m:かみのやま温泉は東京駅から山形新幹線で行けますから、比較的行きやすいですよね。都内からは3時間くらいですかね。
y:「古窯」の大女将で今も健在の佐藤幸子さんは、昭和時代にテレビドラマで一世を風靡した『細うで繁盛期』のモデルになった方で、テレビドラマの脚本を担当した花登筺さんがこちらに滞在をして書かれたそうです。そういったお話も聞けますし、肌質のちょっとデリケートな方にはここの温泉が良いかなと思います。
m:ほう。逆に脂っぽい方はどうなんでしょうか?
y:それは二瓶さんの岳温泉「花かんざし」に行ってください。
m:そうなんですね!
y:はい! 二瓶さんのピュアさで洗浄していただきたいです(笑)。表紙の写真でも分かるように、彼女の本当に素敵な奥ゆかしい、暖簾から着物姿で覗いている姿を見るだけでも心が洗われるんですけれども、更に肌が脂っぽい方には、ここの温泉は酸性で良いですよ。殺菌効果もあり、脂を流してくれるんです!
m:なるほど。顔がちょっと脂ぎってる人にはかなり良いですね!
y:二瓶さんとお湯のダブル効果で、洗い流してこられたらいいのではないでしょうか。
m:やっぱり温泉に行く時は、泉質を見てから行くと、より楽しみが増える感じがしますね。 あとは、せっかくなので近場の関東近郊で、この本に出てくるおすすめのところはありますか?
y:そうですね。この本の中で、以前に国際線の客室乗務員だった方が、ちょっと波乱万丈なエピソードも含めて各地で大活躍するという話がございまして、お二人出てくるんですが、その中のお一人が静岡県の西伊豆にある桜田温泉「山芳園」の女将の吉田広美さんという方なんです。全日空にいらして、まさに客室乗務員をされていたんだろうなっていうようなシュッとしてスラッとした素敵な方です。
m:まさにCAさんって感じですよね。
y:そうですね。お顔立ちはクールビューティー系なんですけど、その方の旅館は特に社長がものすごく源泉にこだわっておられて、空気に触れるとそこで温泉はいろんな化学反応が起きてしまうため、地中の源泉から一切空気に触れさせずに湯船にお湯を届けるというシステムを社長ご自身が開発されたというこだわりようの宿なんです。泉質も村井さんのお肌のようにデリケートな方におすすめですので、関東だとこの山芳園のお湯はいいかなと思い浮かべました。
業界関係者騒然! 温泉旅館を「覗いた」禁断の書!?
m:山崎まゆみさんにゲストにお越しいただき、『女将は見た 温泉旅館の表と裏』について色々とお話を伺ってまいりました。最後にリスナーの皆さんへ山崎さんのほうから、ぜひこの本について一言、推しポイントをお話ししていただけますでしょうか。
y:担当編集者から、女将や旅館を「覗いてみたい」というオーダーでこの一冊を書きました。先ほど温泉旅館の具体的なガイドもさせていただきましたし、勿論この本に出てくる女将さんに実際に会いに行ってほしいなという気持ちもあります。ですが、基本的には皆さんがよく知る女将という人たちの裏側を覗いてみたというスタンスの本ですので、バックヤードをご覧になっていただくという前提で読んでいただければと思います。覗いてしまいましたもので、この本を旅館関係者の方にも一応、読んでいただいたんです。
m:そうなんですね!
y:はい。そしたら「禁断の書!」ってFacebookに投稿されてしまいまして(笑)。「僕たちが明かさなかったネタを明かしたね! だけど僕たちはすごく明かしたいんだよ。匿名座談会だったら出たいな」みたいな反応もございまして。たぶん踏み込んではいけないような場所にも踏み込んでしまっているような気がします(笑)。
m:業界関係者騒然の一冊なんですね。
y:もう一つ感想として、「旅館を継ぐということを、このコロナ禍で読んで改めてその重みを感じられる一冊だったので、業界の仲間に読ませます!」というお返事もいただきました。
m:ありがとうございます。そんな禁断の書である『女将は見た 温泉旅館の表と裏』、ぜひ皆さんにも手にとって読んでいただければというふうに思います。今日は長時間にわたり、山崎さん、ありがとうございました!
y:ありがとうございました。
*この原稿はvoicyで放送されたものを書きおこしています
-
『リーダーの言葉力』文藝春秋・編
ただいまこちらの本をプレゼントしております。奮ってご応募ください。
応募期間 2024/12/17~2024/12/24 賞品 『リーダーの言葉力』文藝春秋・編 5名様 ※プレゼントの応募には、本の話メールマガジンの登録が必要です。