堤清二が最晩年に遺した悲しい怨念と愛の物語、話題のワクチンを支える技術の光と影、そして林修「日曜日の初耳学」で話題になった常識に挑む震撼の書まで。人生を豊かにしてくれる注目のノンフィクション3冊
『堤清二 罪と業 最後の「告白」』児玉博
<死の1年前、10時間のインタビューで初めて明かした一族の内幕>
2016年大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した月刊「文藝春秋」の連載『堤清二「最後の肉声」』の待望の文庫化です。セゾングループの総帥だった堤清二氏は、死の1年前、一族と自らの過去について、10時間以上にわたりインタビューに応じました。清二氏が初めて明かした一族の内幕は、堤家崩壊の歴史であると同時に、悲しい愛と怨念の物語。解説は「不思議、大好き。」の名コピーで「セゾン文化」を牽引した糸井重里さん。堤清二との貴重なエピソードが紹介されています。ノンフィクションというジャンルを越える感動必至の大傑作です。(担当TO)
『合成生物学の衝撃』須田桃子
<人類は、人工的にヒトを作り出す技術を手にした!>
新型コロナウイルスへの切り札、「mRNAワクチン」ってなに?
ノーベル化学賞を受賞したゲノム編集技術「CRISPR―Cas9」(クリスパー・キャスナイン)。なにがすごい?
遺伝子改変したヒト受精卵から双子を誕生させた中国の研究者はなぜ有罪に?
――答えはすべて本書にあります。
「合成生物学」の技術は、伝染病の撲滅や砂漠の緑地化などの恩恵の一方で、生物兵器の開発に転用可能であり、さらに、自然に存在しない人工生命体を作り出すことさえできます。『捏造の科学者』で大宅賞を受賞した著者による、現代人必読の科学ノンフィクションです。(担当TS)
『世界を変えた14の密約』ジャック・ペレッティ 関美和 訳
<目からウロコ、背筋が寒くなる震撼の書>
〈肥満の数値「BMI」は医学的裏付けなし。保険会社が金儲けのために広めている〉
なる項目が、単行本刊行当時、テレビ番組「日曜日の初耳学」で林修氏がとりあげて話題に。
ほかにも、車・スマホ・PCなどの終わりなきアップグレード、製薬業界が国民を“薬漬け”にしている!? キャッシュ決済が主流になり現金は消滅す!? など、イギリスの気鋭のジャーナリストが14の切り口から世界の過去・現在・未来を描いた震撼の書。
目からウロコ、背筋が寒くなるノンフィクションです!(担当KK)
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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