紡がれた言葉は色褪せず、いまも輝き続ける。
時を経てもなお、あらゆる世代に読み継がれる向田作品へ、4人の作家がメッセージを寄せてくれました。
いま書店では文春文庫「没後40年 向田邦子」フェアを実施しています(フェアは一部書店で開催中です)。
この機会に、是非、手に取ってください。
『隣りの女』×原田マハ
小説を書く前から、自分の中にベースとしてあるのは1人の女性としての「向田邦子スタイル」だ
「一生に一度でいい、恋っての、してみたかったの」――平凡な主婦が飛び込んだNYへの恋の道行を描いた表題作、嫁き遅れた女の心の揺れを浮かび上らせた「幸福」「胡桃の部屋」、異母兄弟の交流を綴った「下駄」、絶筆となった「春が来た」の5篇を収録。温かい眼差しで人間の哀歓を紡いだ短篇集。
『あ・うん』×小川糸
もう何度読んだかわからない。
間違いなく、私が最もくり返し読んでいる作品
神社の鳥居の狛犬のように親密な男の友情と、親友の妻への密かな思慕を、太平洋戦争をひかえた世相を背景にあざやかに描いた長篇
『父の詫び状』×伊吹有喜
人生の哀歓や人の裏表。
すべてを見通しながらも温かい。
その眼差しがたまらなく好きです
宴会帰りの父の赤い顔、母に威張り散らす父の高声、朝の食卓で父が広げた新聞……だれの胸の中にもある父のいる懐かしい家庭の息遣いをユーモアを交じえて見事に描き出し、“真打ち”と絶賛されたエッセイの最高傑作。また、生活人の昭和史としても評価が高い。航空機事故で急逝した著者の第一エッセイ集。
『阿修羅のごとく』×平松洋子
20代で観た“阿修羅”に戦慄!
この脚本家が手がけるドラマはなぜこうも忘れられないのだろう
父親の愛人問題にやきもきする四姉妹。だが、彼女たちもそれぞれ複雑な問題を抱えていた。赤裸々に描かれた家族のエゴと愛憎。向田ドラマの到達点ともいえる、問題作。
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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応募期間 2024/11/20~2024/11/28 賞品 『赤毛のアン論』松本侑子・著 5名様 ※プレゼントの応募には、本の話メールマガジンの登録が必要です。