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「空き地の土管に子猫がいっぱいいて…」マンガみたいな猫の拾い方をした作者が、猫マンガを描くまで

「空き地の土管に子猫がいっぱいいて…」マンガみたいな猫の拾い方をした作者が、猫マンガを描くまで

文春コミック

『オレアザラシの食う寝るにゃんこ』フナカワさんインタビュー(1)

出典 : #文春オンライン
ジャンル : #コミック・コミックエッセイ

「文春オンライン」で保護猫2匹との生活を描いた「あざらし、猫をかう。」を連載中のフナカワさん。現在は保護猫のハクとアワと一緒に暮らしているが、初めて猫を飼い始めたのは小学生の頃まで遡る。その時の猫が、LINEスタンプやグッズ展開で人気を博しているオリジナルキャラクター「チャンミー」の元になっているそうだ。

©文藝春秋

土管の周りに子どもが群がっていて、中を覗いたら…

ーー連載が始まる前は、これまで飼っていた猫の思い出を描く案も出ていましたね。

 そうですね。最初に飼った「みーちゃん」のネームも描きました。

 元々は捨て猫で、僕が小学2年生の頃に拾いました。拾った場所は近所の広い空き地で、ある日空き地の土管の周りに子どもが群がっていて。中を覗いたら子猫が沢山入っている箱が置いてあったんです。「拾ってください」というメッセージもあったかな。気づいたら1匹持って家に帰っていました。それがみーちゃんだったんです。

©文藝春秋

 ちなみにみーちゃんは鍵しっぽなんですが「自分が運んでいる間に強く握りすぎて、曲がってしまったんだ」と思い込んでいました。

ーー何匹もいる中からなぜみーちゃんを選んだのですか?

 柄が一番印象的だったので。中には真っ白の子もいましたね。今になって思うと、両親が雑種同士だったのかもしれません。他の子たちがどうなったのかは分からないです。

©文藝春秋

ーー家族から「元いた所に返してきなさい!」と叱られませんでしたか?

 生まれたてホヤホヤみたいな状態で、自分で動けないくらいの赤ちゃんだったからか「返してきなさい」とも言われなかったですね。

 ひとまずうちで育てて、2~3か月経ったら祖母の家に連れて行こう、という話になりました。祖母は猫や犬を飼い慣れている人だったんです。

ーーでは数か月でお別れを?

 その予定だったんですが…。祖母の家まで車で連れて行く日に、後部座席に座っていた姉の膝に乗っていたみーちゃんがずっと震えていて…それを見て、両親も可哀想に思ったんでしょうね。結局連れ帰って、家で飼うことになりました。

単行本
オレアザラシの食う寝るにゃんこ
フナカワ

定価:1,210円(税込)発売日:2021年11月10日

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  • 『もう明日が待っている』鈴木おさむ・著

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