『希望が死んだ夜に』『あの子の殺人計画』に続く、〈仲田・真壁〉刑事コンビの第3弾『陽だまりに至る病』は、コロナ禍で起こった殺人事件をめぐる社会派ミステリー。全国の書店員さんたちから届いた感想の第2弾をご紹介します。
文真堂書店 ビバモール本庄店 山本智子
子どもの貧困と社会ミステリ。目を逸らしたいけど逸らしてはいけない作品がまた産まれました。続編お願いします!!
くまざわ書店 辻堂湘南モール店 奥田祐子
読み終わってタイトルの意味がわかり、深く納得。
三洋堂書店 新開橋店 山口智子
この国の「今」が切れ味よく切り取られていて、緊迫感がすごくページをめくる手が止まりませんでした。
未来屋書店 大日店 石坂華月
私たちは、天祢涼さんの作品で試されているような問われているような。いや、もしかしたら託されているのかもしれません。病の感染の怖さとは真逆の人が人を想う優しさの影響ならどんどん広がっていくといい。読後、そんな気持ちになる作品でした。
六本松 蔦屋書店 峯多美子
咲陽と小夜子が辛い思いをしないように、子どもとしての時間を過ごせるようにと仲田巡査部長と同じように祈るような思いで読み進めた。これは違う。そんなはずはないと泣きたくなるような思いでいたら、ラスト、“陽だまり”のような光景が待っていた。清々しい読後感‼ 本当に素晴らしいタイトルだと思う。
TSUTAYA 三軒茶屋店 豊田一弘
心情をひとつひとつ解きほぐしていく綿密さは、天祢涼先生の真骨頂であり読者を惹きつける大きな要因であろう。次回作も楽しみでたまらない。
精文館書店 おゆみ野店 須山知子
子ども達の世界、子どもから見た親、子どもの危うい感覚……成長すると忘れてしまう「世界」が見えた。忘れてしまうから、大人は子どもとすれ違いが生まれてしまう瞬間がある。そこがとても繊細に描かれたミステリーでした。
山下書店 世田谷店 漆原香織
待っていました!〈仲田・真壁〉コンビ。変わっていく真壁に、少しずつ明らかになっていきそうな仲田の過去。次回作が早くも楽しみになりました。
ジュンク堂書店 滋賀草津店 山中真理
咲陽は少しずつ成長したと思う。小夜子は少しずつ心が開かれていく予感がする。何もしないよりいい。この作品は、ふみ出そうという気持ちを起こさせてくれる。
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