『武士の流儀』、作品一挙紹介!
これまでのシリーズで装画を手がけられたのは、アニメーターとしても活躍する板津匡覧さん。各巻を飾るダンディーな清兵衛も見どころです。
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武士の流儀(一)
主人公の桜木清兵衛は、町奉行所で風烈廻りの与力として活躍した人物。
とある事情から、倅に早めに家督を譲ることになり、いまは若隠居生活を送ってる。
しかし、若い侍が往来でいきなり斬り付けられた現場に居合わせたことで、困った人をどうにも放っておけぬ性分が顔を出し、遺された友の手助けをすることに……。
武士の流儀(二)
余計なお世話と言われようとも、曲がったことや困っている者を捨て置けない!
ある日見かけたのは、若い頃に悪所で行き合った因縁の男・吾市だった。 鉄砲洲界隈の商家を訪ねては無心する吾市の悪評に、胸騒ぎを覚える清兵衛。
やがて、織物屋のご隠居が怪我を負わされたと耳にして……。
武士の流儀(三)
厳しさと暖かさをあわせ持つ清兵衛が、市井の揉め事を知恵と温情で斬る!
家督を譲った息子の真之介が隠居宅にやってきて、頬に古傷のある男が町奉行所へ清兵衛をたずねてきたと明かす。
その男が、かつて情けをかけた咎人だと考えた清兵衛は、男が住むという長屋を探しに出かけるのですが……。
武士の流儀(四)
正直者が馬鹿を見る世の中はゆるさない!
爽やかな秋を迎えた江戸。偶然に知り合った洗い張り職人の夫婦に着物を預けに出かけると、何やら二人の様子がおかしい。
なんと、大身旗本の奥方から預かった高価な着物が、夜のうちに消えてしまったというのだ。見かねた清兵衛は与力時代の経験を活かし、着物の行方を探ることに……。
武士の流儀(五)
道をあやまるものたちを、放ってはおけない!
酒問屋に嫁いだおはまは、姑と夫からの辛い仕打ちに耐える日々を過ごしていた。
ある日、憔悴してふらふらと大川に近づいたところに桜木清兵衛が通りかかる。身投げしそうな様子を案じて声をかけた清兵衛は、おはまを送り届けるのだが……。
武士の流儀(六)
友の窮地に動かずにおれるか!
古くからの友人・勘之助に一大事が出来する。次男の勘次郎が親しくしていた、大身旗本の奥方が姿を消してしまったのだ。
奥方は夫との関係に悩んでいたという。万が一の事態になれば、勘次郎の関与が疑われ、お家の存続すら危うくなる。相談をうけた清兵衛は奥方の行方を捜そうと、知恵を絞るのだが……。