- 2022.12.21
- 特集
新年号の特集は〈文藝春秋、百年の記憶〉&〈新春吉例人気作家豪華競演〉。第168回直木賞候補者全員のインタビューも掲載!
文:「オール讀物」編集部
「オール讀物」1月号
ジャンル :
#小説
,#エンタメ・ミステリ
,#歴史・時代小説
本日発売になった「オール讀物」1月号は、新晴吉例の<人気作家豪華競演>と、文藝春秋の創刊100年のタイミングに合わせた<文藝春秋、百年の記憶>という、クリスマスやお正月の時期にぴったりの賑やかな特集でお届けします。
菊池寛が雑誌「文藝春秋」を創刊したのは1923年(大正12年)。この年には佐藤愛子さん、司馬遼太郎さん、池波正太郎さん、遠藤周作さんら錚々たる顔ぶれの文学者が生まれています。そこで「オール讀物」でもこの100年の記憶をたどるべく、グラビアで生誕100年の作家たちを取りあげるとともに、南伸坊さん×清水ミチコさん×能町みね子さんが、文士たちの顔面力を徹底討論しました。
そして100周年を記念した創作では、門井慶喜さんの菊池寛の評伝が、ついに最終回を迎えました。戦争後、公職追放となり、社会的地位を追われた寛が、何を考え、自身の先に何を求めたのか――春風亭小朝師匠に「こんな面白い小説は読んだことがない」と言わしめた、意欲的な感動作となっています。北村薫さんの人気シリーズ「中野のお父さん」では、池波正太郎さんの代表作「鬼平犯科帳」を別角度からとらえ、中島京子さんの「切支丹屋敷から出た骨」では文京区を舞台に、遠藤周作さんの名作『沈黙』が物語の鍵を握ります。
さらに2023年11月に100歳の誕生日を迎える佐藤愛子さんからは、久しぶりに最新エッセイが届きました。芥川賞候補にもなった「ソクラテスの妻」以来の長きにわたる文藝春秋との付き合いを回想した原稿は、いまもなお万年筆で原稿用紙に綴られています。
新春吉例となっている、人気作家の豪華な競演は、朝井まかてさんの「身のほどしらず」、小池真理子さんの「日暮れのあと」、恩田陸さんの「歌うカステラ」、石田衣良さんのIWGP「〈私生(サセン)〉流出」、逢坂剛さんの「夜叉菊」、宮城谷昌光さんの三国志名臣列伝「周瑜」、冲方丁さんの「剣樹抄 インヘルノ」、砂原浩太朗さんの藩邸差配役「秋江賦」、阿部智里さんの八咫烏シリーズ幕間「山を下りて」、夢枕獏さんの陰陽師「按察使大納言 不思議のこと」と十人十色の作品が並びました。
ほかにもコロナ禍の合間を縫って、高野秀行さんが3回目のイラク取材を敢行した「イラク水滸伝」、歌舞伎役者たちが活躍したラジオ放送開始時を振り返る、山川静夫さんの「ちょっといい話」、安部龍太郎さんの「『灯台』を読む」をはじめ、ノンフィクションや紀行も大充実。人気連載は今月もハラハラドキドキの展開が続きます。
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