- 2023.03.29
- 特集
ジェーン・スー『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』読者からの感想が届きました!③
『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』(ジェーン・スー)
ジャンル :
#随筆・エッセイ
ジェーン・スーさんが13人の女性たちにインタビューした『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』。感想キャンペーンにご参加いただき、本書をいち早く手に取ってくださった読者の皆さんからの熱い感想をご紹介します。
今年30代に踏み入れた私は、新卒から続けている仕事ではそれなりの立場にもなり、日々様々な困難に直面しながらもやりがいを感じる日々を送っている。ぐったり疲れて帰宅しSNSを開くと、専業主婦や育休中の同級生の写真、地元に帰ってきてお見合いでもしないかという親からのLINEが目に入り、私はこれで良いのかと思うこともある。
この本のタイトルを見て、これからの人生の向き合い方に活かせるヒントがあるのではないかと思い、キャンペーンに応募した。
本書に登場する咲く女達は誰もが知る著名人であり、私のSNSのフォローリストなのかと目を疑う程に憧れの人たちの名前が目次に並ぶ。咲く女には咲くなりのポテンシャルがあるに違いないと思っていた私は、読み進める度にハッとした。
咲く女達は一般人が想像できない様々な経験をしながらも、自分らしさという芯を持って前に進み続けた人たちであるという共通点に気づく。美人だ、天才だ、という輝かしいポテンシャルではなく、自分らしさを見失わず貫き通せるポテンシャルゆえに成功者になったのではないかと考えが変わった。常に自分軸を大切にしていてぶれない生き様、それぞまさに私が求めていた生き方でありそこには著名人か一般人かのボーダーはないと感じた。
本書を読む前に私はロールモデルを探す気持ちでいたが、それは見つからなかった。その代わりに誰かの生き方を模倣するのではなく、自分らしくいる大切さを強く実感した。咲く女達からは迷っていた自分の背中を押してもらい「なんだ、私も私らしくぶれずに突き進めばいいんだ!」と気づき、読み終えた時には心が晴れやかになった。そして「私は私の庭で咲く女になりたい」と願うコアな自分の気持ちに気づくことができた。
この度はこのような機会に恵まれたことにとても感謝している。今後本書を手に取る多くの人たちが本書を通して各々の闘いの庭で咲き誇るきっかけとなること、私もいつかその咲く女の一人になれることを願っている。(30代・女性)
ここに登場する人物のたぶん半分くらいが苦手だ。育った環境、素質や才能、容姿に恵まれ、さらに貪欲に欲しい物を主張できる馬力もある、持てる人、でしょ、という気持ちが正直あった。もちろん、それだけで成功できるわけないのも百も承知だが、、
なので、興味がわかない人もいた。あまりピンとこないエピソードも共感できないことも当然あった。わかってはいた。けど、やはりここに席を用意されて座らされた人などいない。誰もが、早いうちから自分と向き合い行動することを恐れず、自分の人生を他人に委ねることなく、自分の居場所を手に入れた人たちだった。
人生の後半になって、自分の人生の答え合わせのように、やっと自分と深く向き合い、思うところが多い。自分の内にとっくに答えはあったのに、向き合う勇気がなく、他人や周囲の空気?のようなものを優先して自分をないがしろにしてきた。それはとても罪深いなと思う。若い方に、特に自分の内より外を先に見てしまいがちな方に多く届くと良いなと思う。(50代・女性)
この本には自分の居場所を作り出した女性たちのことが書かれていますが、自分の人生に納得するにはどうしたらいいのか、という点においてはとても普遍的な、心を鷲掴みにされるような言葉が次々に出てきて、私のような中年男性にも響くところが沢山あります。むしろ、中年になったからこそ、ここに書かれている言葉が若い頃よりも自分に突き刺さってくるのだと思いました。
どなたの項も素敵なエピソードが満載ですが、特に印象に残ったのは辻希美さんの『大変なことはあったけど、私は、いまの自分の人生は好きですね』という言葉でした。なんと晴れやかで清々しいのでしょうか!(40代・男性)
よく知られている13人と文句を見るも、実はそれぞれの生き方など何も知らず。私が見て、知っていたのは、その一部にも満たないのだと、思い知った。
仕事や子育て、家事に追われて過ぎていく毎日の中で、自分の何を信じ、何処を目指して行くのか、行きたいのか、13人の女性の物語を読んで、否が応でも考える時間と重なった。(40代・女性)
何度も誌面から目をあげ、考え込みながら読み進めました。登場する皆さんの語る感情の中に、自分にも覚えがあるものがあり、自らの記憶と痛みに像を結ぶために。また、私には想定もできない困難な状況の数々に、もし自分がぶつかったとしたら、どう対処するだろうと考えるために。
まるで違う世界に生きている著名人たちが、隠すことなく語る「自分」の姿は生々しく、目の前にご本人がいるようでした。お名前だけで存じ上げていた存在が立体的になり、皆さんも悩みながら生きている一人の人間なんだとはっとしました。同じように悩み、しかし俯瞰して自分を眺め、納得できる解決法とともに、今も歩み続けている。
私は46歳、今まで目を逸らして観ないふりをしてきたものの、薄々感じていた自分の“暗部”に否が応でも向かい合うきっかけになりました。自分はどうありたいか、どう信じて進むべきか。今このタイミングで触れることができて良かった。ありがとうございました。(40代・女性)
見守ってくれる誰かがいる人、人と人との結びつきを大切にする人、周りに感謝する心を持っている人は強いと思いました。
個人的には、大草直子さんの健全な心と家族の関係が好きでした。物事に真摯に向き合う姿勢が、これからも応援したいと思わせるものでした。(40代・女性)
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