短篇集『スナック墓場』が高い評価を受けた嶋津輝さんの書き下ろし長篇『襷がけの二人』が刊行されました!
大正時代、裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭だったお初さんとの不思議な絆……一足早く読んだ書店員さんから届いた感想をご紹介します。
「世間には言いたくない心の痛みや密かな喜びが、丹念に磨きあげた文章からにじみ出る。
例えふいに傷つけ驚かせても、本当にお互いを想っているのなら、はにかみながらも遠慮はしない。
二人の女性のひたむきに朗らかさを忘れずに生きる姿が、ただただ眩しかった」
(大盛堂書店 山本亮さん)
「後半は人との繋がりが描かれていて、やっぱり人の縁て良いなぁ…と。とても素敵な物語でした」
(宮脇書店境港店 林雅子さん)
「友達のような家族のような、強い絆で結ばれた2人がとてもキラキラしてみえました。
離れ離れになっても、強くたくましく生きて、再び巡り合う。
これからもずっとずっと2人で人生を楽しんで欲しいなと思います」
(TSUTAYAサンリブ宗像店 渡部知華さん)
「固定観念で身動きが出来ない時代、自分たちの道を探し当てた二人の女。
独りでは越えられない辛さも、一緒に居てくれる人が話を聞いてくれる心強さも何物にも代えがたい。気持ちが晴れやかになりました」
(未来屋書店入間店 佐々木知香子さん)
「二人の心の繋がりが強く、それでも側に居たい、一緒に生きていきたいという思いが伝わる力強い世界でした」
(未来屋書店入間店 柴田路子さん)
「千代の変わらぬのんびりさに呆れてみたり、初衣の粋なところに痺れもする。
心の裡にひた隠すものは、他人にとっては存外たいしたことではないのだと妙に安堵してしまうところも。
そしてなんとも言えない人間の可笑しみが詰まっていました。
凄いですね、嶋津輝さん。短編集でも心を鷲掴みにされたのですが、長篇も物語へどっぷりでした」
(未来屋書店大日店 石坂華月さん)
「大正から昭和へ激動の時代を駆け抜ける大河小説に胸が熱くなる。
悩みながら前に進む千代とお初の心の結びつきが尊く美しい。
様々な立場の人が元気になる女性バディ作品」
(うさぎや矢板店 山田恵理子さん)
「生きていればなんでも出来る。力強く、そう思わせてくれる1冊。
不幸も幸せも、両方合わせて人生がある。
生涯で、唯一無二の相手に巡りあえる幸運。
『死ぬまで一緒』とお互いに言える結び付き、尊いです!」
(文真堂書店ビバモール本庄店 山本智子さん)
「激しく劇的だが、静かに端正に語られる、二人の人生。
恋愛とも友情とも共闘とも違う、特異で篤いその絆に、心を揺さぶられた。」
(八重洲ブックセンター事業統括部 内田俊明さん)