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作家や文化人などが演者となった、アマチュア演劇で明治期に起源をもつ「文士劇」。なかでも戦後、文藝春秋が毎年12月に開催していた文士劇は、三島由紀夫や石原慎太郎、有吉佐和子ら豪華な顔ぶれが評判を呼び、昭和の風物詩であった。現在でも盛岡文士劇が回を重ねているが、この度、関西在住の作家を中心とした「なにげに文士劇2024」が、2024年11月16日サンケイホールブリーゼで旗揚げ公演されることが発表された。
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「なにげに文士劇2024」の実行委員長を務める黒川博行さんによれば、「何かよう知らんうちに(文士劇を)やることになったので、意気込みはないんです(笑)」というが、大阪での公演は実に66年ぶりとなる文士劇。次々に「久しぶりの文士劇に参加したい」と名乗りが上がり、実行委員の朝井まかてさん、東山彰良さん、澤田瞳子さんに加え、一穂ミチさん、上田秀人さん、門井慶喜さん、木下昌輝さん、黒川雅子さん(画家)、蝉谷めぐ実さん、高樹のぶ子さん、玉岡かおるさん、百々典孝さん(紀伊國屋書店)、湊かなえさん、矢野隆さんら、錚々たる出演者が揃った。
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しかも原作は東野圭吾さんの伝説のデビュー作「放課後」だ。
セーラー服を着るために学園ものを…
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「原作について最初は、時代劇を考えていたんです。ただ衣裳も鬘も費用が嵩むので、現代劇にしようと考えていたところ、誰かから『セーラー服をせっかくの機会だから着てみたい』と声が上がり、それだったら学園ものだという話になりました。
『放課後』を原作にすることについては、僕が東野さんに連絡して了承をもらいました。(文士劇を公演をすることについて)心配されましたけれど、『パロディでどんな風に内容を改変することも構いません』と言ってもらえて、とにかく有難かったです。日本でいちばん読まれている作家の作品を原作にすることができて、話がどんどん動きはじめた感じです。
プロデューサーや演出もプロの方にお願いし、会場のサンケイホールブリーゼは関西有数の劇場です。僕らアマチュアの役者以外は、すべて一流の原作、一流のスタッフ、一流の劇場が揃いますので、華麗な舞台になると思います」
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気になる配役は夏に発表され、チケットの発売は9月1日(日)正午から。今後は公式HPにて稽古の様子なども公開予定される。役者に挑戦する作家たちの奮闘ぶりに、ぜひ注目してほしい!
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原作「放課後」のあらすじ
校内の更衣室で生徒指導の教師が死んでいた。犯人候補は続々と登場する。先生を二人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女、先生をナンパする運動部の主将――そして運動会の仮装行列で、第二の殺人が起きてしまう。1985年に第31回江戸川乱歩賞を受賞した、東野圭吾・伝説のデビュー作。
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