
今年でデビュー20周年を迎える伊岡瞬さん。「もうこんな酷い話は読みたくない」「でも読むのがやめられない」という読者の悲鳴にも似たラブコールを受け、次々と新作が生み出されました。ベストセラーとなりドラマ化もされた『代償』、同じくベストセラーとなった『悪寒』を始め、読者の心を鷲掴みにしたミステリー、サスペンスは枚挙にいとまがありません。その中から、最新作『追跡』を含む文藝春秋が誇る伊岡瞬ラインナップ5作をご紹介します。
『追跡』
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『追跡』あらすじ
東京都武蔵野市で住宅一棟が焼ける火災が発生。焼け跡からは、その家に住む志村潔(69)とその息子夫婦と見られる男女三人の遺体が見つかる。
単なる住宅火災に見えたが、夫婦と見られる遺体の死因は焼死ではなく、刺されたことによる失血死であった。しかも現場からは、“息子夫婦”の子供と見られる小学生が消えていた。一体この火事で死んだのは何者か? そして子供の行方は?
伊岡瞬さんプロフィール
1960年東京都生まれ。広告会社勤務を経て、2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞しデビュー。16年『代償』で啓文堂書店文庫大賞を受賞し、同書は50万部超の大ヒット作となる。他の著書に30万部を超えるベストセラー『悪寒』のほか『本性』『冷たい檻』『不審者』『祈り』『赤い砂』『白い闇の獣』『残像』『清算』『水脈』『翳りゆく午後』など。
『追跡』はじまりのことば
https://books.bunshun.jp/articles/-/8311
◆文藝春秋の伊岡瞬ラインナップ
『祈り』
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『祈り』あらすじ
東京になかなか馴染めない25歳のサラリーマン・楓太は、ある日公園で信じられない光景を目にする。炊き出しのうどんを食べる中年男・春輝が箸を滑らせたその瞬間――。“田舎者”の劣等感を抱える若者と、“望まない力”を持つがゆえ暗い過去を背負って生きてきた中年男の人生が交錯するとき、心震える奇跡が起きる。
『祈り』解説 杉江松恋
https://books.bunshun.jp/articles/-/5641
『赤い砂』
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『赤い砂』あらすじ
男が電車に飛び込んだ。現場検証を担当した鑑識係・工藤は、同僚の拳銃を奪い自らを撃った。電車の運転士も自殺。そして、拳銃を奪われた警察官も飛び降りる。工藤の親友の刑事・永瀬遼が事件の真相を追う中、大手製薬会社に脅迫状が届く。「赤い砂を償え」――自殺はなぜ連鎖するのか? 現代(いま)を映し出した書き下ろし傑作!
『赤い砂』もうひとつのあとがき
https://books.bunshun.jp/articles/-/5915
『赤い砂』著者エッセイ
https://books.bunshun.jp/articles/-/6490
『奔流の海』
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『奔流の海』あらすじ
1968年、後に「千里見の七夕崩れ」とよばれる大型台風による土砂崩れで、町は多数の死者・行方不明者を出した。20年後、同じ町の旅館の娘・清田千遥は、東京からやってきた大学生・坂井裕二と出会う。裕二はなぜか夜ごと町を徘徊していた――激流に飲まれた運命がやがて大きな感動へとたどり着く、著者渾身の青春ミステリー!
『奔流の海』インタビュー
https://books.bunshun.jp/articles/-/8578
『奔流の海』ブックトーク
https://books.bunshun.jp/articles/-/6992
『白い闇の獣』
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『白い闇の獣』あらすじ
小6の少女・朋美が誘拐され、殺された。捕まったのは少年3人。だが少年法に守られ、「獣」は再び野に放たれた。4年後、犯人の1人が転落死する。失踪した朋美の父・俊彦が復讐に動いたのか? 朋美の元担任・香織はある秘密を抱えながら転落現場に向かうのだが――。“慈悲なき世界”に生きることの意味を問う、著者集大成!
『白い闇の獣』インタビュー
https://books.bunshun.jp/articles/-/7641
『白い闇の獣』あとがき
https://books.bunshun.jp/articles/-/7631
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