応募総人数1万人超、応募タイトル総数はなんと2万9000個超!
2024年秋に実施した、「ガリレオ」シリーズ新作タイトル公募キャンペーン「東野圭吾を爆流(バズ)らせろ!」は、かつてない熱狂を巻き起こしました。
読者が考えたタイトルで、東野氏が「ガリレオ」シリーズの新作を執筆する――という驚愕の企画。公募したのは短篇タイトルで、「転写る(うつる)」「壊死る(くさる)」「離脱る(ぬける)」「猛射つ(うつ)」など、漢字+送りがなで表記されるもの。
かつてない読者と作家の双方向的試みには、想像以上の反応が。
クイズノックの皆さんが動画でタイトルを考えてくださったり、テレビドラマ、映画で主人公の天才物理学者・湯川学を演じる福山雅治さんがパーソナリティを務めるラジオ「福のラジオ」「福山雅治と荘口彰久の『地底人ラジオ』」の2番組も、応募窓口になってくださるほど。

そんな熱狂の渦を経て、東野さん自ら行った選考の結果、最優秀賞に選ばれたのは……愛知県「モカ」さんの応募作「日常る(つづける)」。

東野さんは、選考理由をこう語っています。
「これはもう、完璧です。いったいどんなことを、“日常”的に“続けて”いるのか。“続けて”いるのは、事件の犯人なのか被害者なのか、それとも、まったく何の関わりもない第三者なのか。感動的な話にも、不気味な話にもできる。このタイトルを眺めていると、次々とドラマが湧いてきます。ガリレオ新作短篇の着想を強く掻き立てる力を持った、最優秀賞にふさわしいタイトルでした」
※キャンペーン詳細についてはこちら↓
「【最優秀賞発表】福山雅治さんも巻き込んだ「ガリレオ」シリーズ異例のキャンペーン! 応募総数2万9000件の頂点に輝いたタイトルに、東野圭吾さんも「完璧です」と太鼓判」
※福山雅治さんとのコラボ企画についてのレポートはこちら↓
「ガリレオ新作タイトル、応募総数2万9000件超え! 福山雅治さんが選んだ“実に興味深い”特別賞は!?」
そして……ついに! 2万9000個から選ばれたタイトル「日常る(つづける)」が、東野圭吾さんの手により小説となって登場します! 掲載は、9月4日発売の「週刊文春9月11日号」から4号連続。気になるあらすじは……。
「日常る(つづける)」
帝都大学教授・湯川も信頼をよせる金属加工工場の社長が、遺体で発見された。調べによると、彼は生活のルーティーンに特別なこだわりを持ち、毎朝30分の縄跳びを欠かさなかったという。彼が愛した「日常」は、誰に壊されたのか。
誌面を飾るイラストは、文庫版『透明な螺旋』の装画も担当した、吉實恵さんが手がけます。

今にも崩れそうな天気模様と、テーブルの上に鎮座するマグカップ――これが今作のトリックの「鍵」。
最後の一文まで見逃せない、ファン(も、そうでない方も)必読の一編になりました。サービス精神全開でソリッドな、湯川先生の謎解きを堪能できる今作には「こんなトリックを、短編で書いてしまうなんてもったいない!」と思わずにはいられません。
そして同号には、福山雅治さんの撮りおろしグラビア+インタビューも同時掲載! 東野圭吾原作映画『ブラック・ショーマン』でもタッグを組んだ福山さんの、「マジック漬け」の日々に迫りました。さらに、「日常る(つづける)」にかけて、福山さんにとって「日常」とはなにか、という質問には……。
「努力と、努力しないことの共存です。何もしなくても明日はやってきますが、ほんの少しでも努力をしていないと、日常を維持できない。ある緊張感がないと壊れてしまうのが日常なのでは、と」(福山雅治さん)
その他、私生活でも交流のある福山さんが語る「巨大な作家・東野圭吾」のエピソード、新作映画『ブラック・ショーマン』の撮影秘話など、「実におもしろい」独占インタビュー全文は、こちらから。
⇒ https://bunshun.jp/articles/-/81631
ぜひこの先は、「週刊文春」の誌面でお楽しみください!